「スポーツ観戦の楽しみ」の話
second placeの佐藤です。
どうぞよろしくお願いします。
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日頃からメディアを通じて様々なスポーツを観戦しています。当然ながらアスリートの方々の並外れた身体能力を発揮したプレーや、相手をあざ笑うかのような考え尽くされた戦術などを試合やレースで観ることが楽しいわけですが、これらと同じくらい興味深く観ているのが、アスリートやコーチの方々の「インタビュー」です。
スポーツ中継で放送されるのは主に試合直後の「インタビュー」ですが、そのアスリートやコーチの方々の表情や使用する言葉、話すスピードや息遣い、目線や間の取り方など、短いやり取りの中に非常に多くの情報があると思っています。これらを通じて、どんな日頃の積み重ねや試合やレースに対する思いがあり、試合中の感情の揺れやメンタリティがあったのかを読み取り、自然と想像してしまっている、という感覚があります。
ものすごく個人的な感覚としては、「これからも応援よろしくお願いします。」というようなありきたりな言葉ではなく、そのアスリートやコーチにしかない思いや人柄が反映されるような「インタビュー」に魅力を感じています。
例えばマラソンの有森裕子選手や水泳の北島康介選手、2014年サッカーワールドカップ日本代表チームの選手の方々の「インタビュー」。一言一言に感情があふれ、嬉しさや悔しさが非常に伝わってきて、とても心を打たれるものでした。こうした感情に訴えかけるような「インタビュー」もとても印象深いものですが、個人的には2つのタイプの「インタビュー」をとても興味深く観ています。
1つ目は、とてもユーモアがあって、ウィットに富んでいる「インタビュー」です。このタイプはプロのアスリートやコーチの方々が非常に多い印象です。よくよく聞いてみると、プロとして記者の方々やお客さんを喜ばせよう、楽しませようとして考え尽くされたものであり、非常に頭が良い人にしかできないものだと確信していますが、プロ野球のパンチ佐藤選手、NBAサンアントニオスパーズのグレッグ・ポポビッチ監督が個人的にはお気に入りです。
もう1つは、考えられないほど冷静に受け答えをする「インタビュー」です。特に試合直後の「インタビュー」で感じることが多いのですが、きっと試合中やレース中も頭の中のスーパーコンビュータがフル回転していたことを想像させるような、その冷静さと圧倒的な身体能力を持ち合わせている人間としての強さを感じざるを得ない感覚です。サッカーの中田英寿選手や、競歩の山西利和選手などがこのタイプかと思います。
スポーツ観戦を通じてでも、人の「物の考え方」に触れるチャンスを探しているのかもしれません。これからもスポーツ観戦を通じて多くの「人となり」に触れていければと考えています。
second place 佐藤
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