見出し画像

子どもを指導する際の心得

second placeの藤野です。
今回も宜しくお願いします。


以前、「幼少期の学習で最も大切なこと」について記事を書かせていただきましたが、

「物事に真摯に取り組む姿勢」を身に付けることも幼少期のうちでとても大切なことの一つであると私は考えております。

能力の向上や習得の度合いは、その「取り組む姿勢」の成熟度に比例すると言っても過言ではありません。

下記は、その姿勢を少しでも子どもたちに身に付けてもらうために、私自身が指導をさせていただく際に心掛けてきた点であり、運営するspoglish GYMでもコーチ陣に徹底してもらっていることです。今回はその内容を少しご紹介させていただきたいと思います。

① "楽しい"が大前提
② 褒めることに注力
③ 手取り足取り教えない
④「やる・やらない」は子どもが判断
⑤ 注意するポイントは短く明確に

①"楽しい"が大前提

幼少期の運動学習は「遊びの延長」であるべきと考えており、まずはお子様に「楽しい」と感じてもらえるように心掛けます。
但し、ここで重要なのは、ただ好き勝手に遊んだりふざけたりすることよりもルールに従って一生懸命取り組む方が「本当の楽しさ」を味わえることを徐々に理解してもらうことです。
楽しい雰囲気の中にも一定の厳しさを持ってメリハリのあるレッスンにできると、子どももコーチも見ている保護者様さえも、満足度が高まります。過剰な厳しさは一切不要であることは言うまでもありません。

②褒めることに注力

パフォーマンスのクオリティではなく、一生懸命チャレンジした姿勢を「褒める」ことに重点をおいた指導を心掛けます。
例えば、競走するメニューで1位になった場合、結果だけを褒めるのではなく、自分なりに工夫してトライしたことに目を向け、その点に関してしっかりと褒めてあげることがとても重要です。
結果だけを褒めてしまうと、満足のいく結果ではなかった場合に全て失敗だったことになってしまいます。幼少期のうちは特に、大切なのは結果よりも過程であり、姿勢であると私は考えます。
同時に指導者には子どもたちがトライした点に「気付く力」が求められます。

③手取り足取り教えない

レッスン中は適宜ヒントを与えつつも、敢えて1人1人に対して手取り足取りは指導しません。
なぜなら「自分で考える力」がつかないためです。
コーチの指示にきちんと耳を傾け、デモンストレーションをしっかり観察しながら、自ら考えて行動できるように成長してほしいと考えております。

④「やる・やらない」は子どもが判断

特にまだ幼い子どもたちは感情のコントロールが難しい場面に多々直面します。様々な理由で意欲的にレッスンに参加出来なかったり、途中で集中力を欠いたりすることもありますが、そんな時は一生懸命「やる」のか「やらない」のかを自分で考えて、自分の言葉で宣言してもらいます。
そうやって自分の意思(判断)と言葉に責任を持たせることが子どもたちの心の成長に繋がると信じております。
仮に「やらない」と判断したとしても、それはしっかりと尊重し、子どもたちの心に寄り添うサポートは必須です。
他のお友達たちが楽しく一生懸命取り組む姿を見ることで、いずれ自ら「やりたい」と言えるようになります。客観的な視点を持つ良い機会にもなります。子どもの気持ちを無視して無理矢理やらせることなど全くもってナンセンスです。

⑤注意するポイントは短く明確に

お子様それぞれのキャラクターを尊重しながらある程度の自由を与えつつ、一方で明確なルールを提示しそれに反することがあれば注意するなど、メリハリを意識しながら良い雰囲気づくりを心掛けます。
大切なことは注意するポイントを明確にしておくことです。同じ行為でも注意される時とされない時があれば当然子どもたちは混乱します。
私が考える注意が必要な場面は以下です。

1. 施設内のルールを守らなかった場合
2. 自分の宣言(発言)を守らなかった場合
3. ふざけたり集中力を欠くことで一生懸命取り組んでいるクラスメイトを傷つけたり、邪魔をした場合

逆に言うと、これ以外で不必要に注意することはないはずです。指導者の感情や気分だけで声を荒げるなんてことなど言語道断です。
仮にロジカルだったとしても長くねちねち注意しても子どもたちの耳にも心にも残りません。はっきりと短く理由とともに注意するのが効果的です。

以上が私なりに意識している指導法です。
実は私自身、子育てにもそのまま応用しています。

更にspoglishは英語で指導をするわけですが、オーバーリアクション含め、楽しい雰囲気づくりや褒めることなどは特に英語の方が日本語よりも行いやすいと感じます。

アメリカでの幼少期に様々な指導者にとにかく明るく、楽しく、常にポジティブに褒められながらスポーツに打ち込んできた原体験がありまして、「spoglish GYM」は正にその環境や指導法を再現し、1人でも多くの日本の子どもたちに体験して欲しくて創業しました。

まだまだ至らない点も多いですが、
子どもたちにとってより良い環境づくりをこれからも目指していきたいと思います。

second place 藤野

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?