「関係性」の話
second placeの佐藤です。
どうぞよろしくお願いします。
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先日、とあるスポーツを指導されている知り合いの方からお誘いいただき、高校生の公式戦を観る機会がありました。
試合会場に到着してまず気が付いたのは、運営側に関わっていらっしゃる大人の方々の多さでした。各チームの指導者の方や審判の方、会場を提供、設営されている方々など、決して全国大会などではなくひとつの地域の大会だったそうですが、とても久しぶりに高校生の試合を観戦した私にはとても新鮮に映りました。
少し想像してみると、(おそらく毎週)週末の休日を返上するかたちで、中にはご家族との貴重な時間を割き、また現実的なお話としてほとんど報酬がない?状況ながらも、高校生の皆さんが日頃の練習の成果を発揮できるように、このスポーツの将来のために、ということで日々取り組まれていらっしゃるのだろうと感じました。
もうひとつ気が付いたのは、選手やスタッフ、応援の方々を含め、高校生の皆さんのひたむきさでした。とある地域の大会ということで、競技のレベル的には決して高くないとのことでしたが、とにかく日頃から勉強の状況やご家庭のご事情など様々なバックグラウンドをお持ちであろう高校生の皆さんが、ご自身の役割に懸命に取り組まれている様子がとても印象的でした。
試合会場の登場人物皆さんの「思い」のようなものに触れさせていただき、「思い」が詰まった環境に身を置かせていただいたことで、何と言いますか、心が洗われたような感覚になりました。
観戦後にお誘いいただいた知り合いの方とお話させていただきましたが、「我々の時代とは違って、今はいわゆる強制力を使ってもうまくいかない。決して高い志を持っているわけではない高校生への指導の仕方や良い関係作りの難しさなど、現場でしかわからないことがあり、ときには心が折れそうになることもある。」とのことでした。
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とても価値がある「思い」を持って日頃から取り組んでいながらも、忙しい日常の中にいると、大切にしているものさえも見失ってしまうことがあるのだろうなと思います。
自分自身で客観的な視点を持ち続けることには限界があるはずなので、ぜひ日頃は別の世界にいる友人や知り合いの方との関係は非常に大切にしたいものです。お互いが「価値の大きさや良い変化を実感する機会」を与え合うような関係性が、まずは自分の周りにたくさん増えるように、今日も自分の役割に取り組んでいければと思います。
ちなみに、観戦後にお話してくださった知り合いの方には、心が洗われたような感覚になったことを正直にお伝えしたところ、「うーん、そんなもんなのかな…。」と言いながら、微かな笑顔を見せていただきました。
second place 佐藤
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