【詩】やめやがれ
やめやがれ 俺の前で米をちらつかせるのは
やめてくれ 俺の前で火をちらつかせるのは
計算をしてみたり、ペンを放り投げたり
してみたけれど してみたけれど
結局皆殺し 結局見殺して
行く 行くのは川沿いの岩棚
行く 行くのは泥塗れの道
やめてくれ 俺の前で銃を頭にあてがうのは
やめてくれ 俺の前で先に死んでみせるのは
悲しくないように喜びを逃したり
してみたけれど してみたけれど
結局次の夜へ 掴めない火花見つめて
行く 行くのは兵士の通った道
行く 行くのは暗い森の中
足元はおぼつかないし 神様は何も言わないけれど
平気さ スパッとくたばってやる
足元はおぼつかないし
酒しか振り向いてくれないけれど
平気さ この首スパッと切ってやる
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