【詩】かつての若い野郎ども

雨曝しのシャツ　薄汚れたスニーカー
乾いた風に踊るのは鉄板の鰹節のよう
その歩みは罪と罰をアスファルト刻んでいる

かつては若き野郎ども
知らせを届けるはずでした
かつては若き野郎ども
今は日めくりが尽きたあと

敗戦処理はたまた残飯処理
悪運だけでここまでやってきたけど
戦犯処理はたまた害虫駆除
そのスプレーはいずれ自分にかかる

かつての若き野郎ども
血塗られた歴史を持つ国の生まれ
かつての若き野郎ども
血塗られていない歴史は空にもない

全てを木にくくりつけて
ぶら下げる罪人の死体
さぁ頑張ろうぜ
爛れた形の黒い星
死神だけはそばにいてくれる

かつての若き野郎ども
最後の知らせを届けろ
片手の若き野郎ども
マークボランはもうテレビに映らない