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清水綾乃:『透膜による遮断/つばのぬめり』について

出演者一人一人に、作品について自由に書いてもらいました。直接のネタバレはありませんが、作品のテーマに触れているnoteも多いためご注意ください。このnoteは、スクワット役、清水綾乃のnoteです。

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このnoteを読んでくださっている皆さま、こんにちは。こんばんはですかね。
清水綾乃と申します。今回の第二懺悔会の公演に、役者として出演させていただきます。
ちょっとテンション感が分からないので、変なこと書くかもしれません。

まずこの作品について書けと言われていますので、この作品について。

まあ、よく分からないっちゃあよく分からないかも。そんな役者が出演していていいのかって話ですけど。

でも稽古していて、人のつながりってなんだろうとか、よく考えます。
わたし、けっこう人見知りだし、人のことが一旦嫌いになると、とことん避けてしまうような人間なので、人のつながりがそこまで重要だとは思わないんですよね。
むしろ、一人でいたいというか。

けれど時々、人と一緒にいて、人間も悪くないな、みたいなお前誰だよってツッコまれそうなことを思います。

先日友だちが北海道からやってきて、二人でなんでもないひと時を過ごしました。上野を歩いて、コーヒーを飲んで。何をしたのかと問われると困るような、でも幸せな時間でした。その友だちは私に会うことだけを目的に東京にやってきたようです。私は2限目の授業を休んで、成田空港へと向かうその友達を見送りました。あの時間たちは紛れもなく今のわたしの生命をつくっているし、おかしな話、その友だちとの出会いはほぼSNSなので、とても現代的な人のつながりに生かされているなと思います。

よし、人間も悪くない。なんか変な結論にたどりついてしまった。

閑話休題、この作品のテーマを考えると「孤独」なのかな、と個人的には思います。

ほら、人って究極的には孤独ですから。
孤独と孤独がぶつかりあって、つながりが生まれて、みたいな運動性が感じられるんじゃないかなと思います。
突きつめてこの作品を観たら、孤独のなかに投げこまれた人間だからこそ、つながりに縋ってしまうとかって考えちゃうのかな。みたいな。
テーマってなんだろう。

稽古場のはなしをするとですね、実は役者として一緒に舞台をつくるのは、ほとんどの方々が初めましてで、初回稽古はかなり緊張していました。人見知りですから。
けれど、こんな20歳にもなっていない(!)ヒヨッコにあたたかく接してくださって、非常に個人的に楽しい稽古場になっています。みなさん優しくて面白いんですよ。素敵な座組の一員になれて嬉しい限りです。

そんなわたしたちが、どんな演劇をつくりあげたのか。ぜひ見届けにきて欲しいです。

最後に、公演情報を載せておきます。 ぜひご来場ください。

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★公演詳細

第二懺悔会2024年度駒場祭公演『透膜による遮断/つばのぬめり』
作・演出/甲斐敬識

■日程

2024年11/22(金) 13:45開場 13:55開演
2024年11/23(土) 09:15開場 09:25開演
2024年11/24(日) 14:15開場 14:25開演

※受付は行いません。
※上演時間は約40分を予定しております。
※予約は不可となっております。直接会場までお越しください。

■会場

駒場⼩空間(東京⼤学駒場キャンパス多⽬的ホール)
京王井の頭線「駒場東⼤前」駅東⼝より徒歩7 分

全席自由・無料カンパ制

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