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平井郁巳:『透膜による遮断/つばのぬめり』について

出演者一人一人に、作品について自由に書いてもらいました。直接のネタバレはありませんが、作品のテーマに触れているnoteも多いためご注意ください。このnoteは、父役、平井郁巳のnoteです。

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推しってなんだろう?

このnoteで何について書こうか、テーマは何にしようか色々考えて、自分自身について色々考えていると、ある疑問が生まれました。

「推しってなんだろう?」

もちろん「推し」という言葉を知らないわけでも、好きなことが何もないというわけでもないんです。ただ、私の好きなことが、いわゆる「推し」と言えるのかどうかわからないんです。

Googleで「推し」と検索してみました。一番上に出てきたWikipediaでは、「推し」とは「主にアイドルや俳優について用いられる日本語の俗語であり、人に薦めたいと思うほどに好感を持っている人物のことをいう。」と書かれていました。「主にアイドルや俳優について」ということで、「人」を対象にする言葉であることがわかります。また、「大辞林」で「推し」を探してみると、「推すこと。特に,『応援していること』『ファンであること』をいう若者言葉。」とありました。やはり「推し」の対象は「人間」なんですね。そりゃそうだ。
 
じゃあ、私にとっての「推し」は?
 
ということで、私の好きなことについて考えてみました。最近は建築学科の学生として設計課題を楽しんでおります。授業が終わると、バイトとかがなければ製図室で工作したり図面を描いたり絵を描いたり色々しています。歌うことも好きです。家で弾き語りしたりカラオケに行ったり。もちろん音楽を聴くことも好きで、移動中はずっとイヤホンで何かしら聴いていたりもするのですが、それも人推しというより曲推しみたいなところがあります。ゲームも好きです。よくやってます。
 
他にも好きなことは色々あるのですが、これらに共通して、それが「受動的」体験ではなく、「能動的」体験であると言えると思います。演劇にもそういうところがあるかも。そして、対象は「人」というよりも「コト」のようです。
 
ということで、私にとってのいわゆる「推し」と呼べるものはないのかもしれないですね。
 
今回いただいた役は、そんな人間が演じるにはちょうどいい役なのかもしれません。

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★公演詳細

第二懺悔会2024年度駒場祭公演『透膜による遮断/つばのぬめり』
作・演出/甲斐敬識

■日程

2024年11/22(金) 13:45開場 13:55開演
2024年11/23(土) 09:15開場 09:25開演
2024年11/24(日) 14:15開場 14:25開演

※受付は行いません。
※上演時間は約40分を予定しております。
※予約は不可となっております。直接会場までお越しください。

■会場

駒場⼩空間(東京⼤学駒場キャンパス多⽬的ホール)
京王井の頭線「駒場東⼤前」駅東⼝より徒歩7 分

全席自由・無料カンパ制

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