平日休みの朝、長男を探す
健康診断があるので、珍しく平日休みをとった失格男。病院への道すがら、ちょうど通学時間だったので、少し遠回りをして息子の小学校の前を通る。
おそらく始業前ギリギリの時間みたいで歩く子供の数はチラホラ。
そんな中、息子じゃないかな?と言う男の子とすれ違う。
私は車なのですれ違ったのは一瞬。
Uターンして抜きざまに顔を見ようとするが、マスクをして帽子をかぶってるせいでよくわからない。
しかも車の追い抜きざまだから一瞬だ。
学校の手前で車を路肩に停める。
後ろから男の子が歩いてくる。
傘のせいで顔がよく見えない
失格男の車は珍しい車なので気が付かないかなと期待したが、特に路肩の車に注意を払う様子もなく、そのまま車の横を歩いて行く男の子。
目元が見えた、息子かな?と思うが確証が持てない。
そのまま校門に入っていく息子。
歩き方のクセが息子似ている気がする。
でももう2年半も会ってないから確証はない。
あっという間に視界から消えた男の子
多分息子だったんじゃないかと言う思いが強まる。
車を走らせながら思う
声を掛ければよかった、、、
ホントか?
2年半も会ってない父親が、突然目の前に現れたら、まだ10才の長男は困惑するのではないだろうか?
今の状況を思うと、突然声をかけるのはあまり良い行為だとは思えない
息子が気がついて駆け寄ってくる、なんてドラマみたいな事が起こればいいが、、、
現実にはすれ違う事もない
同じ市内に暮らす息子の学校は、私の家から車で20分ほどの距離だ。
本当はもっと前に、こうやって学校の行き帰りなり、休日に近所の公園なりでそのチャンスを探せばよかったのか、、、いや、ストーカーで話がややこしくなりかねないから、それも悪手だ。
こうなった今、もはや息子との交流をする術は私には思いつかない。
自業自得だとはわかっているが
別居親が子供に会う事がこんなにも大変だとは露ほども思わなかったのだ