フィフ男の恋の行方
さほどざわつくことが無くなったのは
それほどこだわりがなくなっただけなのかもしれない
前ほど彼女のことを考えなくなったし
メールが来ても前ほど浮かれる事もない
とりあえずここ数日は、短いメールが毎晩入るので、同じテンション、、、今日はちょい低めで返信
以前彼女が会話の中でポロッと言った言葉
私は全てを手に入れた女
彼女は確かに全てを手に入れている
持ってないのは素敵な旦那さんくらいだと
はたから見てもそう思う
フィフ男がそのステキな旦那さんになりうるのか、今一つ疑問は残るが、それを抜きにすれば確かに全てを手に入れている
片やフィフ男
モラハラ妻から逃げて自由を得たつもりが
もはや手元に残っているのは
残り25年のローン付きの無駄に広い家とクルマと趣味のもろもろくらいのもので肝心なものは手放してしまった気がする
その最たるものが子供と過ごす時間だろう
長男は四年生
一緒に暮らしていれば、男同士で、娘達とは違った楽しみがあっただろうに、こんな事態になるとも知らずに手放してしまった
もちろん手放さざるを得なかったのだと今でも思う
1番大切なものが何かはわからないけれど
ものすごく大切な何かであるのは間違いない
フィフ男は実際には色々持っている
でも、孤独感に苛まれ、悩んでしまうのは
きっと1番大切な何がが足りないせいなのだろう
全てを手に入れたと言う彼女と
全てを無くしてしまった気がしているフィフ男
彼女と一緒にいると、全てが満たされている気持ちになれたのは事実だが
目の前に立ちはだかる遠距離という現実に全てを無くしてしまったような感覚に飲み込まれている
もしかすると、彼女は無くしたものの一つになりつつあるのかもしれないなぁ
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