見出し画像

そして誰もいなくなった その4

前回の続きです

話がだいぶ逸れてしまったが
元に戻そう

とにかくそんな状況で
元相手方は私に電話をしてきたのだ

私は相手に じゃあ3分後にかけ直すと言って
一旦電話を切り
微妙な関係の友人に電話をかけた

なぜなら、くしくもその数日前
彼女とルームシェアの可能性について
話題にしたばかりだったからだ

彼女は私と同じバツイチで
親権を父親に取られてしまい
結局離婚後一度も子供に会うことが叶わぬまま
もう15年以上ということもあり
離婚からこっちの私の事情は全て話してあり
事あるごとに相談に乗ってもらっていた人物だ

彼女のお子さんは男の子で
もう成人しているのだが
彼女の力を借りれば、私は長男を引き取ることができると考えたからだ
ここだけ聞けば、これまた唐突な考えに聞こえるかもしれないが
これまでの付き合いで、彼女がそれを快諾してくれることは分かっていたが
念のため事前に確認をしておきたいと 私はそう思ったのだ

ただ、残念なことに
彼女は電話に出なかった
わずか3分の間に、そんな結論を迫られても
彼女も困っただろうから、それでよかったのかもしれない
(ちなみに後で事情を説明したら、やはり彼女は即答で快諾してくれた)

友人に連絡の取れぬまま
約束の3分後に元相手方に再び電話をかけた

相手方はイライラしたようです
「 で、どうなんだ預かれるのか? 」と聞いてきた

私はこちらはなんとでもなるので
預かることは問題ないと答えた

相手は私に いったい何を確認していたんだと聞いてきて
あまりの展開に深く考える余裕のなかった私は

「 ちょうど、同居を考えているパートナーがいるので
  その人に確認を取ろうとしていた。
  彼女は在宅ワーカーなので基本的には問題ない 」
と答えてしまった

それを聞いた相手方は 声を荒げ
「 そういうことなら頼まないわ
  そんな人に子供を押し付ける気なのか
  そっちは勝手に新しい人生を始めて、冗談じゃない
  もうそちらには頼みません 」

と、電話はガチャリときられた

そしてその直後
LINEでメッセージが飛んでくる

「 そういうことなら、約束通り残りの解決金もしっかり払ってください 」

どういうことなら???
もう、私には相手の思考回路が全く理解できない

解決金というのは 離婚時の取り決めで
合計300万を年2回ボーナス時に20万づつ払うというものだ
同じく取り決められた 子供との面会交流が離婚後
ただの一度も実施されなかったため、昨年の冬から
支払いを止めていた

裁判所経由で督促状が来たが
同じ取り決めの面会交流がただの一度も実施されないのに
なぜ解決金だけは支払わなければならないのか?
との反証文を送ったところ、それ以上の催促はなく
そのまま支払いを止めている

それを払えと、このタイミングで
そういうことなら という枕詞で送ってくるロジックが
私には理解できない

そしてこの後
相手からも 長男からも
連絡が来ることはなかった

きっとみんなで必死に掃除と片付けをしているのだろう

この記事を書いている
GW最終日 ずっと既読のつかなかった
長男のチャットに既読がついた

長男が自分で見たのか
相手方がチェックしたのか
こちらでは判断のしようがないが
とりあえず片付けが落ち着いたということなのだろう

長男の心の整理も
少しはついていてくれると良いのだが
それはきっと難しいことだと思う


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?