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フィフ男の幸せ日記 指輪物語

話は少し遡り
彼女の暮らす街に越して来て
2度目のデートの日

この日は一緒に指輪を買いに行った

9月頃に部署の移動が決まった彼女から
新しい部署の移動前に指輪が欲しいなと
リクエストがあったのだ

彼女が何かを欲しがることはなく
お互いに欲しいもののは自分で買うスタイル

そんな彼女から、多分初めてのリクエストだ
ただその時は、うつ病から回復して
転勤が決まるか決まらないかの最中だったので
フィフ男の懐事情も微妙なところ

もし転勤が叶わなかったら
転勤するつもりで、次の会社の内定ももらっていたフィフ男
ただその場合は、引越し費用や転勤先での住まいなどは
全部自腹になるから、それはそれでなかなかの出費

ということもあり
指輪の購入は少し落ち着いてからということになっていたのだ

結果的に転勤話がトントンと決まり
引越し費用も、引越し先の住まいも
全て会社持ちという最良手を引き当てたフィフ男

しかも、8月から4ヶ月も休職していたので
てっきりボーナスも出ないものと思っていたのに
なんと12月のボーナス支給日には
普通にボーナスも振り込まれたのだった

かくしてフィフ男と遠距離彼女は
意気揚々と百貨店のオサレなお店を訪問
前から目をつけていたリングと
それ以外のものも一通り目を通したが
結局最初に気に入ったのがいいねとその場で購入

もともと貴金属を身につける習慣のないフィフ男だったのだが
今回ばかりは、彼女とペアのリングを買ってもらい

今は外出時には必ず指輪をつけて出かけている
時折指輪が目に入るので
仕事中も外出中も、その度に彼女を思い出す

なるほど、指輪ってこういうものなのかと
50年生きてきて初めて感じた感覚

なかなかいいものだ
職場の人たちも
フィフ男が指輪をつけているものだから
既婚者という体で話をしてくる

彼女が指輪を欲しがった理由の一つが
まさにこれで、指輪をしているだけで
周囲から家族がいるんですねと認識されることで
余計な質問や説明をする必要がなくなるから

なるほど確かに
効果は抜群だ

てことで、50年の人生で初めて指輪をつけているフィフ男だが
年末の帰省時には、長女と会うので
話がややこしくなるといけないので
その時は外さなきゃと思っているが
無くしてしまわないかがすごく心配

規制の荷造り準備をしながら
外している間は、どこに入れとこうかなと
頭を悩ませているのであった

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