【ブッシュクラフト】スチール(鋼鉄)フライパンのシーズニングと手入れ方法
鉄製のフライパンのシーズニングをまとめてみました。
今回は、シーズニング方法とお手入れ方法を紹介いたします。
シーズニングしたフライパン紹介
SECOND STATEで取り扱いが始まった、スウェーデン製のEdvardson ワイルダーネスパンです。無骨でシンプルなワイルダーネスパンは、ブッシュクラフトスタイルに合う風貌で、ハンドルも長く焚き火での調理にピッタリです。少しワイルドに使い、適当に手入れしながら育てて行こうと思っています。
はじめに
鉄製のフライパンは、お手入れが難しそう。と思っているかもしれません。確かに、初めは何をすればいいか分からず、その様なイメージがありますよね。しかし、鉄製フライパンを使い続け手入れをすることで、すぐにその行為に慣れてしまいます。初めは面倒に感じますが、そのうち少し雑な感じで手入れする様になり、慣れると時間をかけずササッと手入れ出来る様になります。また、お手入れをすることでより愛着が湧き、道具を大切にすることができますので、まだ鉄製フライパンを使用したことがない方は、是非チャレンジしてみてください!
シーズニングをする意味
使い始める前のフライパンに塗られているサビ防止ワックスや、油を取り除き、フライパンに油をよく馴染ませてサビや焦げ付きを防ぐためにシーズニングは必ずおこなってください。
長く使用するためにも、シーズニングやお手入れをしましょう!
シーズニングの手順
鉄製のフライパンを手に入れたら、”空焼き"と"油ならし"が必要です。
全体の流れはこんな感じです。
1.洗剤を使用してフライパンを洗い、水分を良く拭き取る
2."空焼き"をして、再び洗剤でフライパンを洗い、水分をよく拭き取る
3."油ならし"をして、油を拭き取る
4.くず野菜を炒める。その後油を拭き取る
それでは、順番に詳細を説明していきますね。
1. 洗剤を使用してフライパンを洗い、水分を良く拭き取る
保護油や埃、汚れを落とすために、食器用洗剤でフライパンをよく洗い流します。※タワシなどがあればおすすめです。ハンドル取り付け部分も洗いましょう。
キッチンペーパーで水分をよく拭き取ります。
2. "空焼き"をして、再び洗剤でフライパンを洗い、水分をよく拭き取る
それではいよいよ"空焼き"していきます。
キッチンのコンロだと、熱センサーにより自動で火力調整されてしまうので、カセットコンロを使用しました。
※煙や匂いが出るので、換気扇の近くか、換気が出来る場所でおこなってください。
中火でフライパンを加熱していきます。
フライパンを加熱すると煙が出てくるので、強火にします。
次第にフライパンの底が青っぽく焼き付いていきます。
青みが全体に広がっていき、
一気に全体が焼き付いていきます。
すぐに白っぽくなり煙も出なくなるので、完了です。
ハンドル部分も水平に火に当てて同じように"空焼き"しました。
※注意:ハンドル接続部分を"空焼き”する際は、木の部分に火が当たらないように気を付けてください。また、フライパン側の開口部から火が入り、中でハンドル部分が燃えてしまう可能性があるので、フライパン側の開口部を火に対して(斜めに)向けないようにしてください。
コンロの火を止めて、フライパンをコンロに置いて自然に冷めるのを待ちます。
フライパンが冷めたら、再び食器用洗剤で洗い流します。
そして、キッチンペーパーで水分をよく拭き取ります。
3. "油ならし"をして、油を馴染ませる
次は"油ならし”をします。
中火でフライパンの水分を飛ばし、加熱していきます。
温まったら、フライパンに多めに食用油を入れ、フライパンを回しながら全体に油を馴染ませます。
煙が出てきたら、火を止めて余分な油をオイルポットなどに移して取り除きます。
そのまま、さい箸やトングなどでキッチンペーパーをつかみフライパン全体に油を刷り込むように馴染ませます。フライパンの裏面やハンドル接続部分にも油をよく馴染ませてください。
※注意:高温になっているので、火傷などには十分に気をつけてください。
全体に油を馴染ませて完了です。
4. くず野菜を炒め、その後油を拭き取り、再び油を馴染ませる
"空焼き"と"油ならし"お疲れ様でした。ここからは、さらに油を定着させるのと、使い始めの鉄の匂いとりためにくず野菜を炒めます。
フライパンに少し多めに油を入れて、中火で加熱します。
フライパンが再び温まったら、くず野菜を炒めます。フライパンに油が馴染むように炒めてください。少し焦げるくらい炒めたら、野菜を取り除きキッチンペーパーで油を拭き取ります。
仕上げに、再び油を少し垂らしキッチンペーパーで全体に馴染ませたら完了です。お疲れ様でした!!
以上が使い始める前にやっておきたいシーズニングです。
※使用しているうちに汚れや焦げ付きが気になってきたら、食器用洗剤などで汚れや焦げを落としてから、再びこのシーズニングをすれば大丈夫です。
使用(調理)のコツ
”油返し"
実際にアウトドアで調理をしてみましょう!
調理の前に"油返し"をすると、フライパンがより焦げにくくなります。また、長期保管していると前回塗った油の匂いとりの効果もあります。
中火でフライパンを温めてから、多めに食用油を注ぎます。フライパンを回しながら全体に油を馴染ませ、煙が出始めたら油を取り除きます。
(※キッチンペーパーなどで拭き取ります。)
その後、再び食用油を注ぎ調理を初めてください。
鉄製フライパンの調理は油を多めに
調理の際は、普段より多めに食用油を使いましょう。フライパンがより焦げつきにくくなって、調理後の処理も楽になります。
特にアウトドアでは、なるべく処理が楽な方がいいので、油を多めに使用することをおすすめします。
なによりも、普段とは違った料理の出来上がりにきっと満足できると思います。
調理後の処理
フライパンが温かい内に、油や汚れをキッチンペーパーで拭き取ってください。次回の調理の前にまた"油返し"をすればOKです。
※汚れや焦げ付きが残る場合は、手で触れる程度までフライパンを冷まし、素手やタワシ、ヘラなどを使いお湯で落としてください。その後、水分をよく取り、フライパンを温めてから食用油を全体に再び馴染ませましょう。
お手入れ方法
私は、アウトドアから自宅に戻ったら、素手とお湯だけで汚れを落とします。(汚れや焦げが残る場合のみにタワシで落とします。)
その後、水分をよく拭き取り、フライパンを温めてから食用油を全体に再び馴染ませ、冷ましてから保管します。
フライパンの汚れや匂いが気になってきたら、再びシーズニングをしてください。
まとめ
いかがでしたか?
鉄製フライパンは、やっぱりシーズニングや後処理など大変そう。と思う方もいらっしゃるかもしれません。しかし、説明した通りにキッチリ処理をしなくても、大雑把な感じで大丈夫です。素材が鉄なので、"水分をよく拭き取る"、"温めて食用油を馴染ませる"これだけちゃんとやっていれば、全く問題ありません。初めは面倒に感じるかもしれませんが、すぐに慣れると思いますので、是非、鉄製フライパンを使ってみてください!お手入れの手間以上に調理の楽しさや、料理の美味しさが得られますよ〜:)
フライパンの詳細
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エドヴァルドソン スウェーデン 国内販売開始
それでは、また ; )
SECOND STATE