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YouTubeを子どもに見せるか、否か。──親の監督責任って何よ

こんにちは。

#意識低い系社長  です。

今日は午前中にちょっとTwitterで議論をする場面があり、今回はそのことについて、わたしなりに考えをまとめてみたいと思います。

1.発端

元となったツイートでは

「フェミニストが社会的悪と主張し、断罪してきた絵やポスターや人形に「子どものため」という「社会的善」を前置きとして入れることで、自分の論理が正しいと証明するのはおかしい。「子どものため」というのなら、1年にどれぐらいの子どもが自死しているか、見たことはあるのか。」

という内容のツイートでした。

わたしは確かに正論だと思い、以下のようにリプライしました。

実際子を持つ親として一言。
絵や人形なんかより、YouTubeの方がもっと害悪。
そしてYouTubeを見せとけば大人しいから、とスマホを子供に与えYouTube見せてる親は静かな虐待だと思っています。
子どもたちがHIKAKINやFisher'sから何を学ぶというんだ。

本来、「子どものため」を思うのであれば、フェミニストが叩くべきは、否が応でも見せられる、YouTubeの過激な広告や詐欺まがいの広告を告発すべきだし、有名YouTuberたちの動画であっても「善悪の判断のつかない」子どもには毒にもなる。という意味でツイートをしました。

今思えば、有名YouTuberの個人名を出すべきではなかったと、反省しています。

2.反応

恐らく、有名YouTuberの個人名を出してしまったがために、ファンの方の反感を買ってしまったのか、「何が害悪なのか」というリプライをもらいました。その後もやり取りはあったのですが、割愛させて頂きます。

ただ、わたしはフェミニストを叩くつもりも、YouTuberの活動を叩くつもりもありません。フェミニストはフェミニストで自分は正しいと思って活動しているんでしょうし、YouTuberはそれこそ好きなことをやって生きていく、そのスタンスでいいと思いますし、今後もそういう活動は陰ながら応援しているつもりです。

3.子どもへの教育

わたしは基本的に子どもに今の「YouTube」はダメだと思います。

大前提に「YouTube」の規約に年齢制限があります。

年齢に関する要件
本サービスを利用するには、13 歳以上である必要があります。ただし、親または保護者によって有効にされていれば、あらゆる年齢のお子様に YouTube Kids をご利用いただけます(利用可能な地域の場合)。
親または保護者による許可
お住まいの国や地域で未成年と見なされるユーザーは、本サービスの利用について親または保護者の許可を得ていることを表明するものとします。本契約を親または保護者と一緒にお読みください。
お住まいの国や地域で未成年と見なされるユーザーの親または保護者である方は、お子様が本サービスを利用することを許可することにより、本契約の規定の対象となり、本サービスでのお子様の行為について責任を負うことになります。

つまり、今の小学生がYouTuberを知っていること=親が見ることを許可しているのです。(13歳は中学1年~2年です。)

そして大半の親は子どもがYouTubeで何を検索し、何を見ているのか、実際管理できているはずがありません。わたしの先ほどのツイートに実際小学生のお子さんをお持ちと思われる方からのリプライがありました。

「親として「見せたい見せたくない」と「子にとって確実に害悪」の判断は分けて考えていて、後者は監督責任として子に禁止してますが、前者は意見を戦わせたり落とし所を探したりしてます。あと閲覧履歴のチェックも監督責任の範疇です、と学校に言われてますが気が進みません…」

正直言って、驚きました。理由は後述します。

4.わたしが子どものとき

わたしが小学校高学年ぐらいの頃、大相撲は若貴時代、スラムダンク・ドラゴンボール全盛期、でした。

その頃はもちろんインターネットも携帯電話もまだありません。公衆電話からテレフォンカードを使って自宅に電話して、「○○くんと遊んでくから、何時ぐらいに帰るね。」と電話が主な通信手段でした。

ちょうどその頃、「クレヨンしんちゃん」問題が取り沙汰されるようになりました。これは全国PTA協議会(正確な名称が思い出せません。)が「下品で、子どもに見せたくないアニメ」として広く周知活動を行ったため、我が家ではもちろん、学校でも「クレヨンしんちゃん」の話はタブー視されていました。

今思えば、2003年に放送倫理協会(現在のBPO)ができる前までは、各家庭で見てもいい番組、見たらダメな番組を親やPTAが独断と偏見で決めていたように思います。

わたしは「ドラゴンボール」のようなバトル系のアニメや「バカ殿」といったお下劣コント番組を禁じられ、ゲームやゲームセンターに行くことも禁止され育ちました

中学でグレにグレまくった結果、高校ぐらいから友人からマンガを借りたり、ゲームを買うためにバイトしたり、といった行動の自由を認められるようになりました。小学校の頃、厳しく規制されていたこともあり、気付けばどんどんオタク化していくことになり、もうアラフォーだというのに、未だにPS5にわくわくするようなおっさんとなりました。

大人になって「クレヨンしんちゃん」を見て「クレヨンしんちゃん」の何が悪かったのか、わたしには理解できませんでしたし、作者がお亡くなりになった今再評価され、今度は「理想の家族像」として子どもに見せたいアニメ、になりつつあります。(ひどい手のひら返しだ…)

5.現代に振り返ってみる

さて、話を現代に戻しましょう。

今の子どもはゲームは一日1時間ね、ぐらいの制限はあるにせよ、インターネットから断絶して育てることはもはや不可能です。オンライン授業もそうですし、それこそわたしの息子は、生まれて間もなく、エンドレスで子守唄やオルゴールメロディーを流してくれるYouTube利用者です。

昔のような規制が必要だとは思いませんが、インターネットは子どもにとって有益でもありますが、常に危険と隣合わせです。

3.でお話した「親の監督責任の範疇」というのは、結局のところ親が判断するしかないのです。PTAやBPOはインターネットやYouTubeにおいては機能していません。各家庭で方針がバラバラ、標準化もされなければ、当然のことながら、子どもは見ていて楽しいYouTubeの世界にどんどんのめり込んでいくでしょう。

小学校でも人気YouTuberの昨日の動画見た?って会話が多いそうです。親から見るの禁止されてるって子どもは会話に入れません。些細なことですが、こんなことからいじめ、って起こるんですよ。

だからといって、野放図にしていたら親が気が付いたときには、危険な思想に染まっていた、違法薬物をネットで購入していた、なんてことも今後出てくるかもしれません。

最後にわたしが今日一番突き刺さったツイート。

変顔は知らんけど 無駄な金遣いってどうしようが金持ってる人の自由だし
娯楽にまで教育的とかを求めるのはどうかと思いますけどね
僕からすると子供がやる事全てが教育的じゃないといけないとか
何かを学べるものじゃなきゃいけないとかいう考え方の方が
よっぽど虐待だと思いますよ

新時代の方でしょうかね。恐らくPTAって何?って世代の方だと思います。正直、わたしの古い脳みそではついていけないです。子どもに正しい「金銭感覚」を身につけさせるのは親の務めだと思ってましたし、友だちに「暴力」を振るうのはいけないことだ、と教え諭すのは親の役目だと思っていました。

ですが、時代は変わりつつあります。

このツイートをされた方のように、親による規制や教育を否定するような方々が親世代となったときに、社会は一体どうなるのだろう。と思いました。


ここまで読んで頂きありがとうございました。

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