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久しぶりに麻雀という言葉をテレビから聞いた件

ニュースで黒川検事長の一件で、「麻雀」という言葉を久しぶりに聞いたので、今回はわたしと「麻雀」について書いてみたい。

「麻雀」は中国発祥のボードゲームのようなもので、34種×4の136個の牌(ハイ、もしくはパイ)という駒を用いて4人がひとつのテーブル(卓という)を囲んでゲームを行う、まさに対面型の「密」なゲームである。

最近の若い世代は「麻雀」をやったこともないし、もちろんルールも知らないという人が増えてきている。日本において麻雀が流行ったのは関東大震災後で、全国に広まったのは第二次世界大戦後、であるから、将棋や囲碁と比べると比較的歴史の浅いゲームだと思う。

「麻雀」と聞いて、今の50代~60代の方々は、賭け麻雀、タバコ、徹夜という3ワードでいわゆる学校のワルい子たちが、学校をフケって隠れて麻雀店に通うというイメージを持っているはずだ。学生運動などもあったことから、割りとこの年代の人は見かけによらず麻雀が滅法強かったりする。

さて、近代において「麻雀」のイメージは「ゲームセンター」である。わたしもそうだが、今の30~40代の方々はゲームセンターで麻雀を覚えたって方が多いのではないだろうか。わたしもやはり学校をフケったりして、「脱衣麻雀」に勤しんだ(笑)まぁ、おかげで、未だに麻雀を打つ機会もたまにある。

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時代は進み、現代に入ると「麻雀」のイメージはがらりと様変わりし、「インターネット」と「不健康」の2つのイメージになってきた。もはや今ではインターネット上で無料で遊べる麻雀ゲームは唸るほどあるし、自宅に居ながらよその誰かと卓を囲むことはできて当たり前の時代になってきた。そして実際にある麻雀店は「不健康」や「不良」のイメージをレッテル貼りされ、店舗数はどんどん減っていっている。「健康麻雀」を謳った禁煙麻雀店もあるそうだが、結局現状ではやはり対面でゲームに興じることは不可能に近い。


結果として、今の10~20代の若者世代に「麻雀」という言葉すら知らない人も多くいるようになった。なぜなら、彼らには麻雀以上の娯楽はスマホに腐るほどあるからだ。大衆娯楽というジャンルの娯楽は基本的に実際人と会って、勝利の瞬間やうまくいったときの喜怒哀楽の感情を分かち合うこと、そもそもその共有認識が目的の娯楽だとわたしは思う。

よって「麻雀」は今後ますます廃れていくだろう。ルールは複雑だし、覚えなきゃいけない役(※麻雀の中で勝利条件を満たしたときの型)も多いし、点数計算は面倒だし、と正直どこを取ってもこれから麻雀を覚えてやりたい!という人が増えるとは思えない。

と、ここまで麻雀を貶めておいて何だが、わたしは麻雀が好きだ。思考ゲームの中ではやはり、将棋や囲碁よりも麻雀が好きだ。なぜなら、人の癖を見抜くのが得意になるからだ。麻雀というゲームは、思考すると同時に賭けなきゃいけない(※お金の意味ではなく)シーンが必ず存在するからだ。

その賭けのシーンに入ったとき、どんな人でも必ずといっていい程、なんらかのアクションを取るのだ。鼻を掻くとか、耳を触るとか、まばたきが多くなる、肩をひねる、首をまわす、といった具合に。

そして、わたしもまた、誰かにわたしの癖を見抜かれているのだ。


わたしは麻雀が好きだ。

そしてすごく弱い。

なぜならいい手牌が入るとニヤニヤしてしまうからだ。

以上。

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KENMAYA │ 刺さない鍼・国産研磨剤ストア@毎日Noteだった(遺物)
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