色の付いていない、空飛ぶ小鳥の線画。少女のそばで止まれるように、在りもしない止まり木を描き足した。希望は重たいものじゃない。宙に浮いた心が羽休めをするもの。出会うために嘘をついた。出会えない方も嘘だった。押し付けることの苦手な優しい絵が、行き場を無くして初めて色を付けていく。

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