エジまるすいさん精神と時の部屋/初めましてフレンチ(2/23)
色々と体力の限界だった昨日は少し長めに睡眠を取って、今日は朝から仕事に勤しむ。何はともあれ食事と睡眠。これは紆余曲折を経た中年期にようやく辿り着いた、使い古されるほどに裏付けされているひとつの真理だ。何を信じれば良いのか分からなくなった時、根源的なものだけを取り出せるように。それが生き方なのかなと思ったりした。(いちいち壮大な言い回し)
「生き方」とか「人生」と言った、両手から溢れるワードで朝っぱらからドラマティゼ(キャラメリゼ的なアレ)する私だが、現実はVISAのことでまたぷんぷんとしながら、それでも、サポートセンターの方からのご指導は有り難く、昨日自分が書いたこと、そう「ぷんぷんした時はどうしたら良いんだっけ?」を、保育園児に言うみたいになるべく優しく明るく自分に問うてみた。くだらなく思えるほどムカついてみよう!もしくは、笑い飛ばす?など試行錯誤を繰り返し、結局このあと江島号にてぷんぷん話を披露。
色んなことに翻弄され、珍しく時間に遅れてしまう。少し江島(啓一)くんを家の外に待たせながら(平謝り)、搬入搬出を手伝ってもらいながら(平謝り part ll)、江島・精神と時の部屋にて二人で修行僧となる。
私、本当にドラムという楽器が大好きなんです!
ドラミングにはすごくこだわりがある。グルーヴを維持するためだけのHH(ハイハット)とか、ゴーストと呼ばれる"隙間を埋めるために存在している打点、ないし手グセ"とか、本当にそういう小手先をいちいち見逃さないってくらい煩い。好きなドラマーとじゃないと一緒に演奏できない!みたいな駄々っ子レベルのそれだ。
ピアノも打楽器なので、自分自身が演奏する時の打点もかなり色々と気になり、自分のプレイに厳しい方だと思う。そういう誰も気にしていないような些細なことをどうしてもスルーできずにやっているし、その拘りをなけなしのエクスキューズの盾にして、何かと辛口になってしまう自分の鉾を何とかおさめている部分もあるだろう。
そんな私は「一緒に演奏したいドラマーとじゃなければ、いっそ一人でステージに立った方が妥協せずに済む!」というような、"語弊を恐れずに"言わなければ受け入れてもらえなさそうな本音をいつも抱え込んでいる。
だからこそ、江島くんに共演をオファーした段階で、私は当然彼に期待しているし、誰よりも江島くんのドラムパフォーマンスを皆んなに観てほしい!と熱いハートを滾らせているわけだ。
録音スタジオは別として、江島くんとライブのリハーサルをやるのは初めてだった気がする。小さな音でコソ練ばかりしている私は、柔らかいブラシで叩くドラムの音すら耳が割れそうになり、ヘッドフォンを耳栓代わりにして候補曲をさらった。
彼にお願いするからには、CD(音源)のコピーをしてもらってもつまらない。音源で彼が叩いてない曲に関しては尚更のこと、「録音されたように叩いて下さい」は失礼なリクエストだと思っている。
むしろ、私が好きな彼のドラミングを引き出す為にリアレンジして持っていった曲たちだ。
二人で相談しながらライブアレンジのベースを詰めたが、二人でやる意味のあるものが出来そうで楽しかった。ずっと一人でやっているから、アンサンブルは楽しい。
曲を決めて、土台を作ったので、ここからライブにむけてどれだけ精度を上げられるかという戦いになる。
私と江島くんは普段の音楽活動フィールドは違うけれど、妥協したくない、結局求めているのはやっていることの質だよねっていう共通項が揺るぎないので、ノーストレスで挑めていると思う。
2/29, 3/1 Blue Note Place 恵比寿に来ていただける方には、江島くんのドラムの、私が推している部分を楽しんで欲しい。ミーハー心でも、人気バンド・サカナクションだからという忖度でも、友人への配慮でもなくて、私は自分の両腕と楽曲で、音楽家として彼のドラムからずるずると光るものを引き摺り出したいのだ。それが一番面白い挑戦だから!
リハーサルを終えてからディナーに参加した。
すごく面白い二人(ひとりは、私が5年くらい前からインスタグラムで一方的に惹かれてずっとフォローしているお花屋さん。もうひとりは、カープ仲間であり、性格が真逆ながら思わぬところでヒントをもらったり、刺激を受けている方)と、大変濃密で、馬鹿らしくて、辛口で愉快な時間を楽しんだ。(色々と書きたい内容だったが、そろそろ0時になってしまうのでまたの機会に書き記したい。)
美味しいお料理も、お土産に頂いたお花も、素敵なギフトだった。大人になるっていいな。
今朝からの壮大な気持ちも一緒に花瓶(にしているボトル)に詰め込んで、「よし、また頑張ろう」という気持ちで一日を終えた。
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