ただいまバカンス中!食い道楽 in Marciac (8/4)
ジャズって飽きないからいいよね。
てなわけで、マルシアック(というかこの地方は全体的に)鴨肉が有名ということで、食べ物中毒で食べ物の話しかしていないサックス奏者ヴァンサン氏の提案したレストランにて、鴨肉を頂く。
この日は長きに渡って開催されていたフェスの最終日だったのだが、今年はJO(オリンピックのフランス語名称)があって来場客が少なかったらしい。
最終日スペシャルメニューとして、鴨肉400g(もしくはそれ以上!)、ポテトグラタン、グラスワイン、アイスクリーム付アップルタルトで13ユーロ( 本日時点で2000円くらい?)という破格値が登場。皆でスーパーハイクオリティの鴨肉を食した。
前日のフォトジェニックなレストランはイベンターさんお勧めのお店だったのだが、飲んだくれた皆んなが夕食にありついたのが22時を回っていたため鴨肉は売り切れ、牛肉をみんなでシェアするということになった。
写真映えはするが、実際にはそこまでの味ではなかったらしい。私は22時に牛肉のステーキを食べたくなくて、添え野菜のグリルみたいなのを食べた。5€なり。あまりに可哀想、と牛乳のカケラをもらったが、それで十分だった。
フランスの飲んだくれたちは本当に夜中近くなるまで食べない。彼らの腹を見れば一目瞭然だが。私は空腹時に低血糖になりやすく、かつ大変機嫌が悪いため、初日こそ待ったが、二日目は20時すぎたからもう食べる!知らん!と布告。飲まないチームで先にレストランへ向かった。
それと、フランス人たちは「価格に対してどれくらい腹一杯食べれるか」みたいなことにこだわっている人が多く、量が少ないとすごく文句を言う。意外と盛り付け方についてどうこう文句を垂れる人は少ない気がする。
この日記の最後に掲載する鴨肉の盛り付け方を見て欲しい。美味しそうに見せる気はゼロである。
脱線してしまった。そう、彼らは自分たちのことを「フランス人はグルメだ」と自信を持っているようだが、日本は東京、葛飾区の片隅で誕生した私からすると「グルメなのは我々日本人で、フランス人は大食いなだけやろ!出汁の味がわかるのか!」と言いたい。
郷に入ればなんちゃらということで、このあたりは特に指摘せず暮らしているが、内心ずっとそうやって思っている。こういうふうにして、イギリス人以外のあらゆる国の人が「自分たちこそグルメ」と思っているのかも知れない。ある意味で幸せなことだ。
奥行きを求めてしまう日本人がここマルシアックという田舎の小さな村で、なんでも上から調味料、ソース... なフレンチの悲しみのプールに浮かびながら、バカンスをそれなりに楽しんでいたのだった。