足りない事に嘆くのではなく足るを見る
出来ない部分を克服する事に力を使い
弱点を無くそうとする精神は素晴らしいと思う。
だがそこに注力をし過ぎることは少し危険なようにも思える。
こう思ったのは最強マーケター「森岡毅さん」の言葉を聞いて私も過去を振り返り思った。
森岡毅さんを知らない人はいないだろう。
今をときめくマーケター。
そんな私はマーケティングについてこれっぽっちも知りません。似たような所だと本で行動経済学について読んだことがあるくらい。
私はとあるコワーキングスペース&カフェのお店で働かせて貰った事がある。
私の可能性を信じてそのお店の社長は
店長とは行かなくとも、一緒に働くメンバーへ教える立場、見本となる人間になってもらうことを前提として招き入れてくれた。
私の経歴からして華々しい店長経験や、現場をまとめるポジションなどをがっつり経験した事は無かった為
能力を見てではなく、心を買ってくれたと言うのが正しい。
だが私は圧倒的にマネジメントが下手なことに気づいた。では何が苦手だったのか
①モチベーションが低下した仲間への立ち回り方
②メンタルヘルスをしてあげられない
③仲間の個性を生かしながら会社のビジョン、目標達成への導き方
技術的な事や、現場での臨機応変な立ち回りは教えてあげられた事は多かったが上記3点はどうも不得意で
苦戦し、遂には精神を病み(豆腐メンタル。。。)退職した。
現場では飴と鞭を意識していたがかなり厳しくしていたので怖いと恐れられていたせいもあり
コミュニケーションを上手く取れていない相手も多かったと思う。
辞める時に社長からお言葉を頂いた。
「向き不向きがあるからね。」
その時私は全てを悟りました。
やっぱり向いてなかったんですねえええええ!!?
それまでは心のどこかで私にも経験を積めば出来ると思っていて、何でもかんでも努力次第という時代遅れの熱血な考え方でしたが、よく考えれば私はいつも個人プレーな人間であり
5才から始めたピアノもグループとソロレッスンでは迷わずソロを選び集団行動が苦手で
幼稚園から既にお腹が痛いと言う必殺技を使い何度もサボっていた人間。
中学校はなぜ3年間通えたのか謎。
高校は、出来るだけ人の少なそうな定時制高校に通いながらアルバイトして働きたいと親に頼み込んだがいつもは凛としている母親が
「お願いだから普通に高校までは行ってほしい…」と、初めて聞いた母の弱々しい声、そしてまっすぐこちらを見て言っていたのを覚えている。
上げるとキリがないくらい。
森岡さん曰く、苦手な事は平均くらいに届くか届か無いか。くらいにしかならないのである。
苦手が得意になったのは見た事がないと。
ないものねだりで誰かと比べ落ち込んでみるより
ポジティブに、今持っている自分のポテンシャルを最大限活かす道を見つけ成長させてみる。
だから私は森岡さんの『得意を伸ばす』を信じて
デコボコな人間でいようとするのである。