【Covid Quarantine Birding <ヨシゴイ>】
思うに、カワセミやオオルリやキビタキのように色彩が美しくて絵になる野鳥は、普通にバーダーやカメラマンに人気。
色彩は地味だけど、その姿形のユニークさからカメラマンに人気なのがヨシゴイ。
誰が名付けたか、体の配色が食べ物の"みょうが(茗荷)"に似てるから「みょうがの妖精」と呼ばれるそうな。
世界には9種類のヨシゴイの仲間がいます。その9種類はどんなネーミングかと言うと
ヒメヨシゴイ
セグロヨシゴイ
リュウキュウヨシゴイ
シマヨシゴイ
コヨシゴイ
ヨシゴイ
オオヨシゴイ
クロヨシゴイ
タカサゴクロサギ
ヨシゴイの仲間は英語名は全て 〜Bittern(ビトン)なので、もしルイさんという人が新種を発見したら「ルイ・ビトン」と名付けられる可能性が高い。
ヨシゴイは、生息地であるヨシ原が護岸工事等で開発されたため、その数が減少しており準絶滅危惧種となっています。ヨシゴイが生息するようなヨシ原は生態系が健全に維持されている証拠でもあるため、ヨシ原の健全性のバロメーターになっている野鳥でもあります。
さてヨシゴイは写真のように、にゅーっと首を伸ばしてヨシ原の中で「俺はヨシの茎だぜ!」と言わんばかりにじっとしている姿が有名。
これは危険が迫った時に、ヨシに擬態して敵の目をごまかすためと言われています。
人間の目から見たら、そんなに擬態に成功してる感じがなくて「あ!あそこでヨシゴイが首を伸ばしてる!」と見つけてしまい、すぐさまカメラのシャッターを切ってしまうのですが…
本人はあくまでも擬態を頑張っています。ヨシゴイの仲間はみんなそう。たぶん空を旋回するオオタカのような猛禽類から見たら、ヨシゴイがヨシと同化して見つけにくくなっているのでしょう。
毎年この「長ーーい首」を見つけて、飛ぶ瞬間を撮影するのを楽しみにしているバーダーさんも多いと思います。翼を広げた飛翔の姿もとても美しいから。
そんなヨシゴイが生きていけるヨシ原を、いつまでも残していきたいものです。
#野鳥 #バードウォッチング #ヨシゴイ