ロックの冒険(1)
僕の名前は「ロック」。イソヒヨドリだよ。
青い翼が自慢さ。
僕はずっと海の近くで生きてきた。
いつものように運河で海を見てたんだ。
ある日ハシボソガラスのクロウがやってきて僕にこう言ったんだ。
「よう、ロック!お前、森の方に行きたいと思わないか?いつまでも潮臭い海にいてもしょうがないだろ。」
「森の方には何があるの?」
クロウはニタニタしながら、ロックに言った。
「何十種類もの木の実、食べ放題だぜ。それと何せ女の子が綺麗だ。赤い羽、黄色い羽、そりゃ綺麗だぜ。」
「へえ、行ってみたいな。」
「だけどロック、気をつけな。森にはなぁ、ミニベットという女王がいて、気に入らないと魔法をかけられるんだ。」
「それでも行ってみたいよ。クロウ、どうやったら森に行けるの?」
「ロック、俺に付いてきな!」
(次回に続く)
#小説 #冒険小説 #野鳥