![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/46807991/rectangle_large_type_2_0de326888795b85bbc71e0194eeebff7.jpg?width=1200)
【Covid Quarantine Birding <カンムリカイツブリ>】
カンムリカイツブリは、冬になると海で普通に見られる鳥で、カイツブリの仲間では北米に生息するクビナガカイツブリの次に大きい種です。
ユーラシア大陸のほぼ全域で見られ、越冬のためオーストラリアでも見られます。
実は趣味としてのバードウォッチングが誕生した背景には、この鳥が歴史的に大きな役割を果たしています。
19世紀のイギリス、野鳥は見て楽しむというよりはハンティングの対象でした。特にカンムリカイツブリは帽子の羽根飾りや、皮ごと手を暖めるマフの材料として大量に捕獲され、絶滅の危機に瀕したのです。
カンムリカイツブリ等の絶滅に瀕した野鳥を保護するため、1889年に英国王立鳥類保護協会(Royal Society for the Protection of Birds : RSPB)が設立されました。
それ以降イギリスでは、RSPBの努力もあり、野鳥を捕殺したり飼育することを禁止し「見て楽しむ」ことが推奨されるようになりました。これがバードウォッチングの始まりです。
ところでカンムリカイツブリの生態について一つ。
写真はラブラブのカンムリカイツブリのカップルですが、オスとメスが頭部をもたげながら接近し、向かい合って左右に頸部を振ります(写真はその時のショット)。その後に羽づくろいをしたりしてお互いの愛を確かめ合います。
「ねぇベイビー、君のその白い首筋を見るとぞくっとするんだよ。」
「ダーリン、あなたのその冠羽も素敵よ。」
という2人の囁き声が、この写真から聞こえてきませんか?