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メダカのビオトープを始めてみた

毎回オザキフラワーパークでは飽きてしまうかもしれないと思って、週末に息子を連れてプロトリーフに行ってきた。


室内に置いていたパキポディウムやアガベたちをバルコニーに出したら急に部屋が寂しくなってしまった。自作のLED照明付きのラックが空なのはどうにも落ち着かないので、小さめのフィカス・ウンベラータを買おうと思っていた。

オザキやプロトリーフの怖いところは、「これを買おう」と思って店舗に行っても目移りしてしまってなかなか購入に踏み切れないところだ。僕が優柔不断なだけかもしれない。

今回もちょうど良い大きさのウンベラータを見つけたけれど、隣にあったアルテシマと悩んでしまい、さらにその隣にあった・・・と目移りして決められなかったという話。息子はジャングルのような屋上庭園や迷宮のような店舗を探検して楽しんでいた。

10分くらい悩んだ挙句に結局決められず。僕のいる場所に戻ってきた息子が「あっちにパキちゃんいるよ」と教えてくれた。僕らがいるのは「セレクション」(ちょっと高級な観葉植物フロア)じゃない方のエリアだったのでパキポディウムは置いていないはずなんだけどなと思いながら着いていくと、“お値打ち品”とポップがついた棚にラメリー(もしくはゲアイ)が置いてあった。

なかなか大きく育ったラメリー(ゲアイ)だったけど、小さなプラ鉢に植えられたままカラカラになっていた。実生苗として売られていたものの長い間売れることなく徒長してしまった株なのかもしれない。ちなみにパキポディウムがカラカラなのは悪いことではなく、売れるまでに徒長することを防ぐためにどこの園芸店でも同じようにしていると思う。
お値段1000円+税。プロトリーフで売っているパキポディウムとしては破格。これも何かの縁だと思ってお迎えすることにした。何となく家に持って帰ればもっと元気に逞しく育てられる直感があった。

1000円のパキポディウムを持ってウロウロしていると盆栽のコーナーに出た。「盆栽いいよなー」と息子に言うと「買えば?」と言う。気楽に言わないで、高いんだから。
ふと目線を落とすと小振りの睡蓮鉢が並んでいた。

実家には三つ大きな睡蓮鉢があってメダカを泳がせている。軽く遮光している程度で基本的に放置。餌も与えていない。増えすぎた水草を間引いたり、たまに侵入するカエルを外に出すくらいだという。それでもメダカは増え続け水質が悪化することもない。

一方、我が家では妻が魚系の飼育を数年に一度くらいごく短期間だけ気まぐれに試行することがある。元来生き物の世話が苦手ということもあって、設備に初期投資はするものの数日経つと全く世話をしなくなり、2週間もすると誰かに譲渡したりそのまま天に召されたりしている。
そんな感じなので我が家で魚類を飼育することには基本的に反対の立場なんだけど、僕自身が責任を持って管理すれば問題ないんじゃないだろうかと考えた。

僕が魚を飼うなら「睡蓮鉢でメダカ」の一択だった。実家のように基本放置で上手くいくかは未知数だけど、プラスチック製の水槽にエアポンプをブクブクやっているよりも風情も出るしやる気も出る。
実家の様子の回想から自分がメダカを管理するビジョンまでをものの数秒でこなすと、しゃがみこんで持ち帰る鉢を選んでいた。
事の急展開に息子がはしゃいで、メダカは自分の小遣いで買うと申し出てくれた。知ってるかい、メダカって買うと結構するんだよ?

帰る途中でホームセンターに寄って幹之と楊貴妃というメダカを買った。鉢底に敷く砂や水草も用意した。
水を合わせてメダカを放す。しばらく戸惑った様子を見せたけれど、直ぐに元気に泳ぎ回り始めた。

まだ底砂と水草しかないビオトープ。落ち着いたら流木や大きめの石を入れたり生き物の種類を増やしたりしたい。ともあれまずはメダカたちに元気に育ってもらいたい。


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