“get” の「得る」以外の使い方とは?~"Piano Man" 歌詞解説④~
Billy Joel の曲で、"Piano Man" という歌があります。
こちら↓の曲ですね。
この東京でのライブの映像がとても好きなのですが、歌詞解説をしてみています。
冒頭の歌詞はこんな風です。
It's nine o'clock on a Saturday
(土曜日の9時)
The regular crowd shuffles in
(いつものお客さんが、がやがやとやってきて)
There's an old man sittin' next to me
(私の隣には年老いた男性がいて)
Makin' love to his tonic and gin
(ジントニックを楽しんでる)
He says “Son, can you play me a memory?
(彼は言った「若いの、思い出の曲を弾いてくれないか?)
I’m not sure how it goes
(どんな風だったかあまり覚えていない)
But it’s sad and it's sweet and I knew it complete
(でも、悲しくて、甘くて、昔はしっかり覚えていたんだ)
When I wore a younger man’s clothes"
(若者の服を着ていた時にはね」)
2番になると、こんな風に続きます。
Now John at the bar is a friend of mine
(バーにいるジョンは僕の友だちで)
その次は、こんな文です。
He gets me my drinks for free
どんな意味になるでしょうか?
“get” は「得る」や「獲得する」という意味ですが、その後に”me”(私)という「人」がきています。そういう場合には、「人に〜を買ってあげる、取ってくる」という意味で使うんですね。たとえば、
I’ll get you some beer.
(ビール買ってきてあげるよ)
みたいな感じ。”buy” にも同じような使い方があって、”buy” は普通は「買う」ですが、その後ろに「人」がくる場合には「〜に買ってあげる」「おごる」という意味で使えます。たとえば、
I’ll buy you a drink.
(一杯おごるよ)
みたいな感じ。歌詞では、その後に “for free” がきていますが、これはどんな意味になるでしょう? “for free” は「自由に」みたいな意味で考えてしまう人が多いですが、全然違う意味で「無料で」という意味があります。
たとえば、カーペンターズの “I Need to Be in Love” の歌詞の中に、
“nothing comes for free”
という箇所がありますが、ここもほとんど同じで「無料で=代償なしに」という意味です。「代償なしには何もやってこない」ということですね。
ピアノマンの歌詞に戻ると、
He gets me my drinks for free
(彼はお酒を僕におごってくれる)
こんな風になりますね。その次にくるのは、こんな歌詞です。
And he's quick with a joke or to light up your smoke
But there's someplace that he'd rather be
どんな意味になるでしょうか?
ちょっと考えてみてくださいね♪
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