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おとぎの国への扉を開くアート♪

☆本日のアート☆



こんにちは(^ ^)
本日のアートは、漫画『DOLL〜ドール〜』(惣領冬実)です。



この物語はバレエダンサーが主人公なのですが、最初のところで、こんな引用がされています。

「舞踊は、すべての人々のものです。踊りは、おとぎの国の扉を開いてくれるでしょう」(セルジュ・リファール)

この謎解きは最後にして、どういう物語かを少し説明すると、漫画の「前編」では、「Doll」というミュージカル公演に向けての練習の様子が描かれます。そのミュージカルは、都会で暮らす孤独な青年と、生命の宿った人形のユーモラスで物悲しいラブロマンス。人形と青年の恋。

その青年役を踊るのが、アリューシャという男性ダンサーなのですが、彼はクラシックバレエの世界では、10代でいくつもの賞をとった、文字通りの「天才」です。そんな彼がミュージカルに出演することに批判的な人もいて、そのことについて、彼はこんな言葉を投げかけます。

「ねえ、自分が自由だって感じるのはどんなときだと思う?」

「何かを選ぶときだよ」

クラシックバレエの世界で「王子」しか踊らせてもらえなかった彼が、ミュージカルで、人形に恋する青年を踊る。そういう自由への選択をしたということなんですね。その選択は成功に終わるのですが、最後の締めくくりはこんな風になっています。

♪ この物語はハッピーエンドにはならない。
  人形は短い時間しか生きられず、やがて別れがやってくる。
  人形はガラクタへと変わるけど、でも最高の愛を青年へと残していく。
  たかがダンス。ただ踊るだけ。後には何も残らない。
  他人より少し足が上がる。高く飛べる。ただそれだけ。
  でも、あたしたちは夢を作る。ほんの数時間の夢。
  人形が青年に恋をしたように ♪

冒頭で引用した言葉は、こんな風にして、「踊りが、私たちを、おとぎの国へと連れて行ってくれる」ということを言っているのでしょう。これは、踊りに限らず、芸術一般に言える気がします。

アートは、人を、自分の知らない異世界に連れて行ってくれる。



私も、いつか、そんな、おとぎの国への扉を開くライブができたらいいなと思います(^ ^)

♡Have a great Sunday♡

『DOLL〜ドール〜』@アマゾン


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水月むつみ
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