一年のイベントを並べていく歌♪〜I Just Called to Say I Love You歌詞解説②〜
前回、ステービーワンダーの “I Just Called to Say I Love You” のサビの部分を解説しました。こちら↓
この歌は全体として見ると、一年のうちにあるイベントごとを並べていく歌なんですね。
1行目の歌詞に出てくるのは、
No New Year's Day to celebrate
(祝うべき元旦がない)
「元旦」という一年の始まりです。もう少し後には、
No wedding Saturday within the month of June
(6月の土曜に結婚式もない)
というのも出てきて、こうして、この歌詞は一年の行事をぐるっと回って歌うのですが、そのそれぞれの最初は “No~” で始まっていて、「〜がない」という言葉が続いているんです。そして、それには意味があるんですね。2番になると、こんな歌詞が続きます。
No summer's high, no warm July
No harvest moon to light one tender August night
No autumn breeze, no falling leaves
Not even time for birds to fly to southern skies
どんな意味になるでしょうか?
1行目の “high” は「高い」という意味で使うのが普通ですが、ここでは前に “summer’s” (夏の)がくっついているので、”high” =「最高気温」という意味です。
No summer's high, no warm July
(夏の最高気温もない、暖かい7月もない)
こんな感じですね。2行目の “harvest moon” は「中秋の名月」の意味なので、こんな風な日本語にできます。
No harvest moon to light one tender August night
(8月の優しい一夜を照らしてくれる中秋の名月もない)
3行目の “breeze” は「そよ風」、”falling leaves” は「落ち葉」なので、こんな感じ。
No autumn breeze, no falling leaves
(秋のそよ風もない、落ち葉もない)
ここで出てきている “falling leaves” は「落ち葉」という意味ですが、”fallen leaves” という言い方もあります。違いは何かというと…
“falling“ は「落ちている」、”fallen” は「落ちてしまった」なので、細かい違いですが、”falling leaves” は「木から地面ににひらひらと落ちている最中の葉っぱ」で、”fallen leaves” は「地面に落ちてしまっている葉っぱ」のことを指します。細かい違いなので、区別なく使っている人いると思いますが、区別するとするとそうなります。次の歌詞は、
Not even time for birds to fly to southern skies
ここの “for~ to…” の組み合わせで使う使い方は以前にも解説しました。こちら↓
“for ~ to …” で、「〜が…する」という意味になる使い方ですね。
Not even time for birds to fly to southern skies
(鳥が南の空に飛ぶ時間さえもない)
というわけで、「〜がない」という歌詞がつづている曲なのですが、何でこんなに一年のイベントごとをないないづくしの歌詞にしているのでしょうか?
歌を聴いて、ちょっと考えてみてくださいね♪
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