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"wear"(着ている)の使い方で気をつけることは?~"Piano Man" 歌詞解説③~

Billy Joel の曲で、"Piano Man" という歌があります。
こちら↓の曲ですね。

この東京でのライブの映像がとても好きなのですが、歌詞解説をしてみています。

冒頭の歌詞はこんな風です。

It's nine o'clock on a Saturday
(土曜日の9時)
The regular crowd shuffles in
(いつものお客さんが、がやがやとやってきて)
There's an old man sittin' next to me
(私の隣には年老いた男性がいて)
Makin' love to his tonic and gin
(ジントニックを楽しんでる)

He says “Son, can you play me a memory?
(彼は言った「若いの、思い出の曲を弾いてくれないか?)
I’m not sure how it goes
(どんな風だったかあまり覚えていない)
But it’s sad and it's sweet and I knew it complete
(でも、悲しくて、甘くて、昔はしっかり覚えていたんだ)

その次にくるのがこんな一節です。

When I wore a younger man’s clothes"

どんな意味になるでしょうか?

"wore" は "wear"(着ている) の過去形で、「着ていた」の意味になりますが、使い方にちょっと注意が必要です。"wear" は「洋服を着ている」時にはもちろん使えますが、その他にも身につけるものならほとんど何にでも使えるんですね。たとえば、

She wore perfume.
(彼女は香水をつけていた)

He wore a hat.
(彼は帽子をかぶっていた)

香水、帽子、指輪、ピアス、イヤリングなどなど。「身につける」で表現できるものにはほとんど "wear" を使うことができるので、「着ている」のほかに「身につけている」という日本語でも覚えておいたほうがよいと思います。

もう1つの注意点は "wear" は「着ている」状態を表すということ。それと対照的なのが "put on" (着る)という1回の動作を指す表現。

She wore a coat.
(彼女はコートを着ていた)

She put on a coat.
(彼女はコートを着た)

"wore" のほうはコートをもう既に着ている状態を指しますが、"put on" のほうは「コートを手にとって着る」という動作を指しているんですね。

紛らわしいので頭に入れておいてくださいね。

というわけで、最後の行の歌詞も含めて日本語にすると、こんな風になります。

He says “Son, can you play me a memory?
(彼は言った「若いの、思い出の曲を弾いてくれないか?)
I’m not sure how it goes
(どんな風だったかあまり覚えていない)
But it’s sad and it's sweet and I knew it complete
(でも、悲しくて、甘くて、昔はしっかり覚えていたんだ)
When I wore a younger man’s clothes"
(若者の服を着ていた時にはね)

その後には、

Sing us a song you're the piano man
(僕たちに歌を歌って。君はピアノマンでしょ)
Sing us a song tonight
(今夜、僕たちに歌を歌って)

2番になると、こんな歌詞がきます。

Now John at the bar is a friend of mine
He gets me my drinks for free
And he's quick with a joke or to light up your smoke
But there's someplace that he'd rather be

どんな意味になるでしょうか?
ちょっと考えてみてくださいね♪

洋楽歌詞解説のXもやっています。


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