飯豊連峰 縦走Fastpacking その5
御西小屋からは、ゆるやかにお花畑のような稜線が続いていく。7月、8月の時期はキレイなのだろうと想像をしながら、ゆっくりと歩いていく。
飯豊山手前の駒形山から最後の登り。今まで、ツライ場所もあったけど、ここまで来ると、稜線歩きが終わってしまう寂しさがある。
飯豊山山頂から振り返る。山形出身で何度も飯豊連峰に来ている友人も驚くほど、2日間の天気がよく、縦走路が見渡せる天気は少ないらしい。
一番右奥の朳差岳から、天候にも恵まれ、日焼けあとがヒリヒリしてきたけど、多くの峰々を越え最高の稜線を歩いてこれた。
連休で山頂の人でも多いので、本山小屋で休憩。ここからは、この稜線の風景を名残惜しみながら下山していく。
一瞬、御秘所という鎖場(難所)があるが、慎重にくだっていく。
最後の避難小屋「切合小屋」をすぎ、飯豊本山を振り返りながら樹林帯にくだっていく。
地蔵岳までの樹林帯がアップダウンを繰り返し、なかなか標高が下がっていかない。稜線歩きに慣れた心と身体と疲労感で樹林帯が非常に長く感じた。
地蔵岳からは、最後の飯豊本山を望むことができ、最後の記念撮影。
そこからは一気に標高を下げていく。逆回り(これを登る)のもキツイな。
ザンゲ坂(鎖場)が見えてきたらゴールの大日杉小屋も近い。
写真は撮れなかったけど、最後の最後で小熊がお見送り。
大声を出しながら、早歩きで大日杉小屋に15:50到着。
2日目は地蔵岳までが思ったより短縮できず、9時間半(コースタイム65%)
距離:26㎞ 累積標高:1,285m
2日間トータル 18時間(コースタイム64%)
距離:47.7㎞ 累積標高:3,665m
なかなか時間の取れないなか、この全景を楽しむ為のスタイルとしては成功だったかな。
荷物を切り詰め、結局使わなかったアイテムはレインパンツと予備のTシャツ一枚だけ。食料はカロリーメイト1袋とジェル1個、柿の種3袋を残すのみ。
食事や写真を楽しんだり、走り抜けるトレランも好きだけど、こんなスタイルもまた楽しい。