洋楽のカッコよさを教えてくれたバンド
よくある話である。
中二病は洋楽をやたら聴く。
ぼくはまさにその年齢の頃、中学二年生で洋楽にハマった。それまでのぼくにとっての洋楽は何を言ってるか皆目わからないよくわからないものだった。両親が洋楽しか聴かない両親だったので、我が家に流れているのはいつも洋楽だったのだけれど、ぼくはそれをうるさいとまで思っていたし全然好きじゃなかった。
でもそんなぼくの考えを一変させてしまう曲に中学二年生のある日出会ってしまった。それこそ中二病を患った友人が誰が聴くかもわからない「イカした」ラジオ配信なるものをやっていて、その素人ラジオのEDの音楽として採用していた洋楽があまりにもカッコ良くてどハマりしてしまった。
今でも大好きな一曲だ。この曲を聴くとなんだか心が安らいで、凪になれる。そして最後に熱い何かが残る、そんな曲。
その曲はU2の『With or without you』
静かに、そして冷たい空気を纏ったようなどこか南極を彷彿とさせるそのメロディーの曲の始まりはまさにクールだった。そこから凍てつく空気の中を澄み渡っていくような、それでいて数秒後には空気の一部となってしまう儚さを伴った白い息のような、透明な声が入ってくる。
痺れる。
文字通り何度も何度も、これでもかというほどに聞いた曲だけれど、いまだに飽きない。なんだろうこの回数に耐えられる強度は。声もメロディーもすべてに虜だ。
とはいえ、ここまで言っといて「とはいえ」の前置詞を採用してしまうのだけれど、U2の曲の全部が全部好きってわけではない。これだけのセンセーショナルをぼくに起こした曲はU2の中でもあと2曲しかない。
一曲目は、『I Still Haven 't Found What I'm Looking For』
U2のボーカルボノは世界の貧困層に対してのボランティア活動を積極的に行っていることでも有名のなのだけれど、
その活動を通して感じたことをおそらくこの曲では歌詞にしたためていて、メロディーに載せている。この曲のメロディーは山頂の澄んだ空気のような清々しさがあって耳障りがとにかく快い。それに負けず劣らずあまりにも歌詞が素晴らしい。
この曲を聴くたびに、まだみつからねぇのか…、俺もそうだよ…って思わずせつなくなる。それでもそれこそがきっと人生なんだよなぁって思いながらこの曲を胸に抱きしめる。ぼくにとって非常に大事な一曲。
二曲目は、『Get Out Of Your Own Way』
この曲は昨年の一月に発表された曲なのだけれど、この曲もまた大好き。ここまでくるとバレてる気もするけど、この曲もイントロが素晴らしい。この始まり方はヤバイって思わず鳥肌が立った。PVのアニメーションもすごくお洒落でかなりぼく好み。
そして歌詞もすごくいい。英語のワーズワーズが単純なんだけれど、単純が故に心に響く。闘うしかない!って強いメッセージが響いてきてすごく好き。みんな声を大きくしていえないことを音楽に載せて、それを大衆に受け入れられる形にして人の心に届けるってアーティストって本当にかっこいいなと思う。
今日は、ぼくの好きなミュージシャンU2の紹介でした。ぜひどれか一曲だけでも聴いてみてください!12月には来日もするよ!