祖父とフィレオフィッシュ
こんばんは、海太郎です。
なるべく毎日続けると言って始めたnoteも今日で5日目です。なかなか続いてますね。5日目になると今日は何を書けばいいのかという悩みがふつふつと湧いてきます。お昼を食べ終わったくらいから今日は何を書けばいいのかと悩んでました。そしてまだ見つかっていません。笑。
ちなみにお昼ご飯はマックのフィレオフィッシュを久しぶりに食べました。バンズがすごく綺麗な黄金色で、ぷっくらしたパンはかぶりつきたい欲を十二分に誘ってくれる仕上がりでした。
ただ一つ残念だったのは、肝心のフィッシュが中心の位置を逸脱したままにチーズが固まっていたので、かぶりついてもバンズの味しかしないところがあったことでしょうか。無理に修正を試みたのですが、バンズの裏側がそのままチーズと一緒に剥がれてしまってちょっと悲しくなりました。
そういえば、フィレオフィッシュは今年の一月に亡くなった祖父の好物でした。(今日はこのままフィレオフィッシュの話をすることになりそうです。)
祖父が大好きだったのは、モスバーガーのフィレオフィッシュで何かにつけて買って食べていました。ハンバーガーというと肉とベーコンとレタスとチーズが入ったいかにも食品サンプル的な姿を想像するんですが、祖父にとってはそれが唯一無二だったようで、必ずフィレオフィッシュを食べてました。
子供の自分には、家の近くにあるマクドナルドの方が行くのも楽で、食べたいバーガーもあって、ハッピーセットもあって、なんでモスバーガーにわざわざちょっと歩いてまで行くのか疑問でした。
モスバーガーには食べたいバーガーが当時はなかったんですよね。なんかマヨネーズがとにかくベチョベチョに入っていた記憶です。テリヤキバーガーを食べていたのかもしれないですね。食べた後に残る照り焼きソースとマヨネーズにいちまつの後悔のようなものを抱えますよね。自分だけですかね。
そんな祖父が愛したモスバーガーもマックの立地の良さ、お値頃価格に負けて閉店しました。祖父はモスバーガーのために隣駅まで歩いて買うようになりました。
でもある事件が起きます。
いや、これは事件と言っていいのでしょうか。ちょっと大袈裟かもですね。ある日のことです。妹とぼくはモスバーガーに行くのが面倒くさくて、マクドナルドを祖父にせがんだんですね。祖父も孫二人の要求にはかないませんで、マクドナルドに行きました。
そこで、祖父はやっぱりフィレオフィッシュを注文して、それを食べました。その祖父の反応は今でも覚えています。
「パンが柔らかいねぇ、美味しいねぇ。」
満面の笑みで食べていました。その後の祖父はフィレオフィッシュを家から近いマクドナルドで買うようになりました。この衝撃たるや伝わりますでしょうか。
隣駅まで行っていたというのに!
なんだ、そんなにモスバーガーにこだわりはなかったのかと少し呆れるような驚きを感じました。何度教えても同じイージーミスを繰り返してしまうバイトの後輩に感じるような気持ちだったでしょうか。
もっと頑固にモスバーガーに拘っている方が祖父像としてはかっこうよかったのになぁ。
今年の一月に祖父が亡くなり、棺にはモスバーガーのフィレオフィッシュを祖父の遺体の横に入れました。ぼくはやっぱり祖父にはモスバーガーに拘って欲しかったんですかね。いやいや、もっともらしいことを言うのであれば祖父が生涯一番食べたフィレオフィッシュはモスバーガーのものなのです。
だから祖父にはモスバーガーを持ってあの世に行ってもらいました。「懐かしいね」と言って笑って食べてくれているといいですね。