その怒り、君の人生を託すに値するか?
こんばんは、海太郎です。
なるべく毎日書くといったnoteも今日で24日目。ぼくがはじめてハマった海外ドラマは、当時流行りに流行った『プリズンブレイク』ではなく『24』でした。作中で寝ないでテロと戦い続けるジャックバウワーと一緒に寝ないでずっと見てました。めちゃくちゃ面白かった。また見たいかも…。個人的にすごく面白かったなって記憶があるのはシーズン5です。てかシーズン5からみたので思い入れが特別なのかもです。
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今日は宣言通りコンテンツの感想記事にします。
この作品はぼくが大学生の頃に家で親がみ始めたのを横から覗くように見たのが見るきっかけになったんですが、これを観たことによって、「映画なんて面白いんだ。もっとたくさん映画を見よう」って気持ちになった作品です。
なのでこれがなければ、ぼくは多分今ほど映画を見ることはなかったと思います。それほど個人的には大きな作品です。
その作品は、「アメリカンヒストリーX」です。
今週の月曜日に自分の好きな作品を5分でプレゼンするっていう機会がありまして、そこでこの作品を発表しました。
あらすじとメインキャラの紹介をざっとすべくこの間の資料を貼るとこんな感じ。
この作品は、あらすじからもわかるようにアメリカにはびこる人種問題を大きなテーマに据えた作品なんですが、ぼく個人としてはその黒人を差別するのがいけないみたいな教科書的道徳を訴えるところがこの作品のいいところだとは思っていません。
そういった作品は他にもたくさんいいものがあるし、それはなんというか映画をわざわざみなくてもわかってることなんじゃないかなと思うわけです。
この映画の良さは「なぜそうなってしまったか、なぜそうしてしまったか」が丁寧に描かれているところにあります。
なぜ、黒人を憎むようになったのか
なぜ、対個人の憎しみを超えたカテゴリへの憎しみになってしまうのか
怒りを爆発させた先にあったのは、なんだったのか
なぜ、更生することができたのか
これらの描写が非常に丁寧に描かれています。そこがすごく好きです。
前に、吉田修一の「怒り」を買った理由として、自分が怒りという感情晒されてきたという自覚があるのでこの感情について考えたいからと書いたのですが、そのきっかけになったとも言える作品です。
人はカッとするとついつい我を忘れて行動を起こしてしまいます。結果何かを失ってしまうことは多いように思います。
勢いに任せていってしまったこと、やってしまったことは決して二度と取り返せません。
フラれたからといってその怒りでパートナーを殺してしまうというニュースをたまにみますが、愛していた人はそのいっときの感情の行動によって二度と帰ってきません。コロナでイライラしたからDVをしてしまって仮にスッキリしたとしても、失った信用はもう戻ることはありません。
怒りというものは実は人生を背負っています。その怒りに人生を任せてもいいんでしょうか。勢いで人生全てを投げれるでしょうか。
その怒り、あなたの人生を託すに値しますか?
何かに怒りたい時、一度立ち止まってみてはいかがでしょうか。
そんなことを考えさせられる作品です。