がんばるのをやめたら 望む未来(現実)がやってきた
今回は
「2024年、富士山に登って体感したこと 気づいたこと 学んだこと」などについてお話ししてみたいと思います。
★自分の感覚を大切にする(身体の声を聴いて 素直に従う)
★ 決めたことは いつでも変えていい(決めたことを変えるのは、勇気がいるけれど、時に 軽やかに 次の一歩をふみだすヒケツともなる)
★ 息を調える(呼吸に意識を向け、丁寧に深呼吸し、自分を調える)
軽やかに進む、自分らしくあるために、とても大切だと思います。
昨年、ニュージーランドトレッキングでご一緒した山のプロ、Yataさんのガイドで、夫とわたしの3人で登山。
御殿場駅で待ち合わせ、再会を喜びあい、須走口5合目の登山口へ。2000mの標高に、体を慣らして いざ出発!
6合目あたりまでは、日陰もあり、わりにすんなり登れていたのですが、だんだん高度が上がるにつれ、少しずつ、わたしのペースが落ち始めました。
呼吸に意識を向けて、絶えず 息を調えながら、登ってはいたけれど、だんだん肩が痛くなり、ザックの重さが辛くなり、腰を下ろして、体を休め、水分補給をする。歩いては休み、歩いては休み…その間隔がだんだん短くなっていったのです。
わたしのペースに合わせてもらって、最終的には、Yataさんにザックも背負ってもらって、わが身一つになっても、ペースは上がりませんでした。
宿泊予約は8合目。
7合目までもたどり着けるかな…という感じになり、5合目へ引き返す?それとも上を目指す? 引き返す方がいいのかな?!などなど…ここから引き返すなんて… そんなことは絶対にできない! そう思いました。とにかく「 7合目までがんばろう!」そう決めて、一歩 一歩登り続けました。
なんとか7合目まではたどり着いたけれど、今日は、ここ(7合目)で泊まる方がいいのでは…との、Yataさんの助言で、宿に頼んでみると、泊めてもらえることになったのです。
がんばって登ってきたけれど…
わたしは 身体の声に 素直に従い、決めていたこと、予定を変更し、
がんばるのをやめました。
Yataさんと夫は予定通り、8合目へ。
思いがけず、夫たちと別行動となり、一人で過ごすことになったのです。
着替えて横になると、不安や心配など感じる間もなく、そのまま眠りについていました。静けさが、とても心地よくて、気づいたら2時間ほど経っていました。
夕方になって、宿泊する人たちが到着してきて、にぎやかになっていきました。食欲はあまりなかったけれど、空腹感はあったので、少しだけカップメンを食べることにしました。身体が少し温まったのと、人とあいさつを交わしたり、話をしたりして、「人の優しさや温かさ」にふれたら、安心感に包まれました。ほっとしたら、自然にふれたくなって… 外に出てみると
目の前に 美しい風景が広がっていました。(この時刻、8合目は一面真っ白な世界だったようです)
自然と共に ただここにある
いま この瞬間、ここにいるからこそ、出会えた景色に、自然の素晴らしさに 感動!ここで この景色を見るために、 わたしは ここに留まることになったのかな…そんな風にも思えて感謝があふれました。 出会ってくださった方々、出会えた大自然からもパワーをもらって、
徐々に、「自分本来の力」を取り戻していったように思います。
がんばるのをやめて、ただただ息を調え、自然に身を委ねていたら、豊かさとチャンスがやってきた
翌朝、ご来光を見つめながら(この日は4:50頃でした)この美しい地球に生きていること、自分が生かされていることにも、 ただただ 感謝があふれました。
そこへ、3時半に起きて、6合目から登ってきた という2人の女性が現れて、ベンチに座って、期待に胸を躍らせ、楽しく会話しながら、朝食にパンを食べていらっしゃる…どう見ても年上な感じでしたが、そんなお姿が、この瞬間の人との出会いが、私に元気と勇気を与えてくれました。
「ここにじっとしていないで!」「あきらめないで!」 そんな声が聞こえてきて、きっと わたしにも登れる!一歩ずつ、行けるところまで行ってみよう!そんな気持ちになり、気づいたら わたしも小さなパンを2つ食べ、歩き出していました。
最初は、とりあえず 本7合目まで行ってみよう! ただそんな気持ちでした… でも、そこに着いたら、8合目まで行ってみよう! するとまた、泊まるはずだった宿まで行ってみよう!と気づいたら、少し先へ、またその先へと、登り続けていたのです。
すると、ここまで登ってきたのだから、「やっぱり頂上まで行こう!行きたい!」そんな気持ち〈望み〉が、自然と湧き上がってきたのです。その気持ちを胸に、夫たちを宿の前で待ち、気持ちを伝え、頂上をめざしました。
思考ではなく、身体で感じた、ハートで感じた、その声に従って、自然に自動で動いている…そんな自分がいました。内側から、湧き上がってくる、突き動かされる感覚でした。
世界の国々から、老若男女、多様な人々が、みんな同じ目的を持って 集まっている。いまここにいる。みんな頂上をめざしている。
自分のペースで歩み続けている人、立ち止まって息を調えている人、酸素を吸入してる人、苦しくてうずくまっている人、人それぞれ… みんな辛そうだけれど、でも あきらめずに、それぞれの歩幅で、歩調で、ペースで、リズムで… 一歩一歩 登っていました。
いまこの瞬間に出会えた人たちの姿、息づかい、発する声、言葉… ここでもたくさん 元気や勇気をもらいました。「決して、一人じゃない!」 共に ここにいて 大勢の人と体験を共有している!そんな風に思えて、心も身体も楽になり、どんどん楽しくなり、元気になり、気づいたら頂上にたどり着いていました。
昨日はあんなに苦しかったのに、まるで 魔法にでもかかったかのように、頂上までは、 軽やかに 登ることができたのです。
人々のエネルギー、大地のエネルギー、太陽、風、空気、水… 様々なエネルギーにふれ、あらゆるものに守られ、支えられ、喜びの体験ができました。
すべて自由に選べる。 自分ですべて決められる。 決めると動き出す。決めれば、決めた現実、望んだ未来を体験できる
決めたらそうなる!ほんとにとてもシンプルでした
富士山に感謝!
わたしを信じて待っていてくれた Yataさんと夫にも感謝でした。
自分の歩幅で、自分の歩調で、自分のペースで、ゆっくり丁寧に一歩ずつ踏みしめながら歩く。一歩は小さくていい。小さくても、ゆっくりでも、歩みをとめなければ、歩みを積み重ねれば、たどり着ける。
身体の声が聴こえたら 素直に従うこと。
疲れや不調を感じたら休めばいい。
がんばるのをやめてもいい。
決めたことを変えてもいい。
富士山で、ひたすらやったのは、ただただ 息を調えることのみ。
呼吸に意識を向けて、丁寧に「深呼吸」する。
これがほんとうに大切でした。
息を調えると、心も身体も調います。 鼻からゆっくり息を吸い込み、
お腹(丹田)にためる。そして優しく丁寧に吐く。そしてまた、たくさん吸い込む。この繰り返し。細く長く吐くことで、余計な力は抜けていく。身体が緩むと リラックスできる。
リラックスしていれば、可能性の扉も開かれていく。
空気は、無限にあって、いくら吸ってもなくならない。すべての人に平等に与えられている。わたしたちの身体を生命エネルギーで満たしてくれる。本当にありがたい存在です。この世界の 無限の豊かさに感謝があふれました。
日常でも、自分の大切なエネルギーは、あれこれ必要のないこと、心配や不安などには使わず、ほんとうに自分のやりたいこと、魂の喜ぶことに使うことです。
人への感謝。自然への感謝。この美しい地球に生きていることへの感謝。様々なものに感謝があふれました。すると、自然と心も体も魂も満たされて、幸せな気持ちになりました。
空気は無限にある。
人の可能性も無限にある。
この世界は豊かさにあふれている。
富士山はわたしに、そんなことにも気づかせてくれました。
富士山は、ほんとうに素晴らしい山でした。