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ノスタルジー日記

ノスタルジーな気持ちになったよという話なのだけど、一言で済まさずつらつらと書きます。


数日前のこと。

駅から信号を3つか4つ経由して一直線に歩く。その先に僕の職場がある。
職場に向かっていると、数メートル先に中学生の集団を見つけた。みな黒いユニフォームを着ている。顧問らしき大人がいるので、きっと部活の練習試合か何かで、他校に向かっているのだろう。夏休みだし。

信号待ちをしている彼らに追いついた。何気なく前を向いたら、数人の少年が談笑していた。それを見てすごく爽やかな気分になった。

なぜだろう。きっと、自分も中学時代に同じような経験をしたからだと思う。休みの中、部活仲間と固まって駅まで一緒に歩く。道すがら友達とくだらない話をする。その瞬間が楽しかった。

少年たちの談笑が自分の過去の記憶と共鳴し、爽やかさとなって今の僕に到来したのだろう。

長い間完全に忘れていた記憶だった。中学生時代の部活のことなんてずっと思い出していなかった。しかし、それが一瞬のうちにありありとよみがえった。ずっと忘れていたからこそ、それを再び思い出したときに感情が揺れる。それがノスタルジーというものなのだ。


ノスタルジーには、どこか寂しさというか切なさも伴っているけど、今回に限って言えば切なさはあまりなかった。なぜだろうか。僕がもう子供には戻れないことを正面から受け入れたからだろうか。

それとも、社会人になって日々に忙殺されているからだろうか。年を重ねるにつれ、過去を思い出すことが少なくなっている。そう考えるとやっぱり寂しいか。

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