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病気で衰弱して食べない時のカロリー摂取
ペット食育協会®︎上級指導士のobabaこと安藤愛です。
ペット食育のご相談は本当に多岐にわたります。
しかし、ほとんどが、元気でお散歩もするし、食べるのが好きで食いしん坊なわんちゃんのご相談。
だからこそ、飼い主さんとしては、食べないことが悩みだし、症状が出たからって「ずっと療法食で!」に納得できず講座を受講される。
でもそれは、まだ余裕がある時のご相談です。
もうシニアと言われるような年齢で、深刻な病気になってしまい、病院通いや数時間おきの投薬、夜は寝てくれればいいんだけど徘徊したり鳴き叫んだり…
そんな状態になると、飼い主さんの余裕はなくなります。
なので、ごはんのことまで考えられなくなる。
フードを食べなくなって、缶詰を混ぜてあげても食べなくて、何も食べなくなってどんどん痩せていき、どうしたらいいのかわからない…という飼い主さんのご相談もあります。
だからこそ、元気な子のごはんに関してはペット食育士2級で理解し、病気になった際のごはんの考え方をペット食育士1級で理解して置くことは、本当に大切。
それでも、その時になると考えられなくなります。
余裕も無くなるし。
という飼い主さんを何人も見てきました。
幸いにも、うちの子たちはまだそこまでの年齢になっていないので、普通にごはんを食べてくれます。
なので、正直にお伝えすると、うちの子で、シニアで、重症で、ごはんを食べない、という経験はありません。
しかし、ご相談があるたびに栄養学の知識をもとにアドバイスして、それを実践してくださる飼い主さんのフィードバックを聞いて、これだったら食べてくれる!というものは知っています。
何かの参考になるかもしれませんので、王道の方法をいくつか書いておきますね。
そして、その後に、なぜそれ?それでいいの?に対する考え方も書きますから、きちんとそこまで読んでください。
1)プリン
これはもうね、王道です。甘いし、乳製品の香りだし、まだ何か飲み込める子であればほとんどの子が食べてくれます。
もし固形のものはもう食べないのであれば、ブレンダーで液体にして。
買ってきてもいいし、自分で作ってもいいし。
なるべく、ちゃんとした卵(工場生産の「卵液」ではなく)と牛乳(or豆乳)で作ったものがいいと思います。
状況的に無理であれば、コンビニのプリンでも。食べないより、全然いいです。
2)アイスクリーム
冷たいし硬いのでレンチンして液体にして。これも甘いし乳製品だし、ほとんどの子が舐めてくれます。
けれども、ラクトアイスではなく、これもきちんと生クリームを使った美味しいアイスクリームにしてほしいな、とは思います。
3)プロテインの粉
病気の時は、身体は自分で自分をなんとかしようとします。
生き物の身体の構成成分はほとんどが水分。その次はタンパク質です。自分で修復する際にタンパク質を多く使うことになり、だからこそ、補う必要がある。
健康な時とは消費の速度が違います。
もし、食べないのであれば、きちんとタンパク質は補充した方がいいです。
でも、食べない…だからこそ、プロテインの粉を活用する。食べてくれるもの、飲んでくれるものにプロテインの粉を混ぜる。粉は「成分が凝縮されている」ので摂取効率はいいです。
もし、
「重症で食べてくれない」
「食べないからどんどん痩せ細っていく」
のであれば、上記3点はまず試してほしいかな、と。
はっきり言いますが、こんな時に「人間のものを食べていいの?」っていう能天気な質問はナシです。
食べない=カロリーが摂れない
要するに、
生きるためのエネルギーが摂れない
イコール、「死」です。
そんな瀬戸際の状態で、エネルギーを摂らない方法を選ぶのであれば、もう生き物は飼わない方がいいかと思います。それぐらい、大切なことです。
でもね、ほとんどの飼い主さんが、最初はプリンとアイスを怖がる。
どうしてか?
「人間の食べ物を、しかも、砂糖が入っているものを?!」
という固定観念にとらわれているから。
なので、そんな飼い主さんにはお伝えしています。
何か食べて、カロリーを摂らないと、エネルギーが作れなくて、生きられませんよ、と。
それぐらいギリギリになって、やっと気づいてくださるのは、それを教えてくれるわんちゃんのおかげかと思います。
身体を張って教えてくれてますから、その期待には応えてあげてほしいとも思います。
ぜひ、元気なうちから、「食べるとはどういうことか?」を学んでおいてください。
入門講座を受講するだけで、色々な食材を使って適当にごはんを作ることができるようになります。
ペット食育士2級認定講座では、健康なペットさんのごはんについて、そしてフードについて学びますので、どちらがいいのか、うちの子には何を食べさせるかを自分で考えれるようになります。
ペット食育士1級認定講座では、病気のペットさんのごはんについて学びます。療法食でもいいし、手作りでもいい。でも、それを選ぶのは飼い主さんです。選ぶためには知識が必要ですね。難しい勉強ではなく、「考え方」を学びます。
最後に。
何かあってからだと、余裕がなくなります。勉強なんてできなくなります。
まだ余裕があるうちに「うちの子のごはん」に関しては自分で判断できるようになっておくことをお勧めします。
ペット食育講座のお申し込みは、詳細ページにあるそれぞれの[お申し込みフォーマット]からお願いします(^^)