
日記(2021年9月4日)
今週はやけに疲れた。
いきなりこんな書き出して申し訳ないが、最近職を変わり、やっとこさっとこ慣れてきたところで、少し長期目の作業に入り、慣れないソフトを使いながらPCとにらめっこ。
しかも最近の気候は春と秋がどこかへ行ってしまったかのような状態で、今週も雨が降り気温がぐぐっと下がった。毛布を出した。
まあそんなわけで疲労困憊、満身創痍の私だったが、土日は好きなだけ本を読むぞー!と楽しみにしていた。
近所に気に入りのカフェがある。
シネコンに併設されているからか、一部の椅子が「映画館の椅子」なのだ。ご存知の通り映画館では2時間とかそれ以上の時間を座ったまま過ごすわけで、つまりその椅子は長時間座っても全然お尻が痛くならず、私はいつも読みかけの小説を持って「座りに」行くのである。
今日も、佳境に入ってきた『模倣犯』(宮部みゆき/新潮文庫)の第五巻を持っていそいそと向かった。
幸いなことに空いており、「映画館の椅子」の席は空いていた。
のだが。
ちびっこ二人(推定3、4歳の男女)が叫び声を上げながら走り回っていた。
……
親は何をしている!?!?
いえね、私だって親子連れには寛容でありたいと思う。だってあんな元気いっぱいのイキモノ、私には御せると思わないし、子どもを育てたこともないのに批判はするなんてことはしたくない。それぞれの家庭に、外からは見えない事情があるかもしれないし。
20代くらいの若い母親は、スマホを見ながら形だけ(のように私には見えた)「静かにしてぇ〜〜」と言うのみ。
オーノー。
今日はダメだ、運が悪かった。
カフェやレストラン、図書館などもそうだが、席に座って一定の時間過ごす空間というのには、「席ガチャ」が付き物である、と私は思っている。文字の通り、同じ空間で過ごす赤の他人は選べないので、ガチャを引くようなものだ。
しかし。
私はここで本を読みたい。
こういう時、私には秘策がある(そんな大したことじゃないが)。
YouTubeで、「読書のためのクラシック」動画を流しながら本を読む。
色々試してみた結果、歌詞がある曲は歌詞に耳を取られ全く文章が頭に入ってこないし、ヒーリング系は眠くなってしまう。検索していたら、YouTubeに色んなクラシックを編集して繋げた動画を見つけ、これが大変具合が良い。便利な時代だ。
『模倣犯』が無事読み終わっても、件の親子連れはまだ頑張っていた。子どもの有り余る体力にカンパイ。お母さんお疲れ様(でももうちょっと構ってあげて欲しい…)。
#読了#再読
— お湯 (@oyuu_boc) September 4, 2021
『模倣犯』全五巻(宮部みゆき/新潮文庫)
清々しい程の邪悪さでした。
レビューに一部ネタバレあるので注意。薄字設定にしてあります。 pic.twitter.com/kZc5vfqmFl