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横浜旅

子育てには喜びと幸せがある。でも、辛い時もある。責任がのしかかり、自分で対処できるか不安になるときもある。たった1人で必死に育児をやり切った日は、とんでもなくホッとする。しかし、すぐに明日は来てしまう。そして、親の責任として、子育てからは逃げてはいけないという決意がある。これがある事で疲弊する。 だから、時々全てを忘れて旅に出るのは良いと思った。それで心身のバランスが取れれば、また忙しない日々にも戻れると思う。 思い切って今回は自分の生活拠点を出て、横浜へやってきた。良い

    • ホモサピエンスはどこへ向かうのか

      少し前に、サピエンス全史という本が出版され、世の中を賑わせていた。遅ればせながら、その本の内容がとても興味深かったため、今回はそれに絡めた話をしようと思う。 まず一つ目の驚きは、私たち人類は元々、今の犬の犬種が色々いるのと同じように、様々な種類の人類がいる時代を生きていた、ということである。人類は、私たちの祖先であるホモサピエンスだけではなかったのだ。ホモエレクトスやネアンデルタール人や他にもたくさんの人類の種類が同時代にいて、ホモサピエンスは、その中の一種に過ぎなかったの

      • マタニティマーク

        私は今、2度目の妊娠中である。 1人目のときは、コロナ禍ということもあり、仕事は早々に休ませてもらったし、あまり外出もしないようにしていたので、公共の場でマタニティマークを付けて歩く機会はあまりなかった。 今回は、仕事もしていたので妊婦の状態で満員電車に揺れる事もしばしばであり、マタニティマークを付ける事で生じる様々な感情に向き合う機会があった。これは後の人生においても貴重な経験だったと思う。 まず、再び妊婦になった私は、マタニティマークを鞄につける事を躊躇する感情が生ま

        • 切迫早産入院記録

          もっと早くこれを書こうと思っていたが、気持ちの余裕が出てくるまで随分時間がかかって、今になってしまった。 私は3月頭から、切迫早産になり入院している。 最初に緊急入院になったときの週数は20週だったため、切迫早産ではなく切迫流産として入院した。私も入院するまで知識はなかったのだが、法律では、胎児は22週を超えなければ産み落としても保育器をつけることが出来ない。つまり、21週までに母親のお腹から出てきてしまった赤ちゃんは延命措置を施すことが出来ないため、流産扱いになるのだと

          今の想いを書き殴る

          ジャニー喜多川氏から受けた性加害を公の場で証言したカウアンオカモト氏の会見から数日経ったが、案の定大手メディアは報道せず、通常運転だ。しかし、被害者が名乗り出ている以上、ジャニーズ事務所に対する目線は個人的に通常運転ではいられない。今は、どちらかというと、おそらく被害者であろうメディア露出しているジャニーズタレントへの嫌悪感がすごい。それは、性被害を受けたという差別的な視点では決してなく、自分の心の傷に蓋をしたくなる気持ちはわかるが、同じように苦しんだかつての仲間のカウカン氏

          今の想いを書き殴る

          少子化対策に思うこと

          この度異次元の少子化対策の案が幾つか政府から発表された。予算をどこから確保するのかはともかく、内容は確かに今までの政府の中では最も踏み込んでいる物だと思う。 しかし、やはり根本的な所の改善から始めていくのが結果少子化を食い止める近道になるのではないかと私は感じる。給食費無料、保育所に預ける際の制限をなくす、児童手当の支給額を上げる等々、確かに今子育てをしている世帯にはありがたい政策ではあるだろう。だが、これから子育てをする可能性がある世代へのアプローチも同時進行でやるべきだ

          少子化対策に思うこと

          子どもの意見を聞く試み

          政府や自治体が子どもや若者の意見や要望を聞く試みを始めたというニュースを見た。どこかの自治体では、実際に学生が議会の席に座り、意見を答弁して、図書館の勉強スペースを広げてほしいという案を出し、それが実現した例もあるようだ。 若いときからの成功体験というのは、自信や希望に繋がるから、実現まで漕ぎ着けられれば、それは良い試みなのだと思う。ただ、学生自身が大人と同じ土俵で意見を交わす事に慣れておらず、どうしたらわからない場合は、職員がアドバイスをしたりする場面もあるのだという。ま

          子どもの意見を聞く試み

          学生服は必要か。

          昨日のニュースで、世界情勢の波を受け、学生服の生地の納品が遅れており、入学式に学生服が間に合わないケースが発生する可能性があるというのを耳にした。インタビューに答えた春から中学生になる子達は、みんなと一緒の物が着られないのは嫌だと口を揃えた。保護者の中には、入学式に制服が間に合わない可能性を考慮して、中古の学生服を買い求める動きも出てきているようだった。 このニュースを観て、改めて驚いたのは学生服の金額である。安いものでも6万円程はするというではないか。それが中古で買うと1

          学生服は必要か。

          袴田事件に思うこと

          先頃、1966年に静岡の味噌会社で起きた強盗、放火殺人事件で死刑判決が言い渡されていた袴田巌さんの再審開始が確定した。この事件は検察が証拠を捏造したと言われているのだが、このような冤罪になりうる事件は戦後5件目のことだそうだ。つまり最低でも5人の無実の人が、長い間死刑判決に苦しめられていたということになる。何もしていないのに、疑われ、自白を強要され、挙げ句の果てに法的に死ぬよう宣告される。こんな人権無視が長い間、もしかすると今でも日本の司法に蔓延っている状況なのだとしたら、何

          袴田事件に思うこと

          J-popの捕食者〜秘められたスキャンダルを観て

          言わずと知れた故ジャニー喜多川氏の少年たちへの性加害問題をBBCがドキュメンタリーとして放送した物なのだが、これが非常に考えさせられる番組だった。これは単なる性加害の問題を描いているわけではない。どちらかというと、日本人の国民性が生んだ悪しき体制そのものに海外メディアがメスを入れてくれた初めての例ではなかろうかと感じた。 ジャニー氏といえば、あの巨大な芸能事務所、ジャニーズ事務所の社長としておそらくほとんどの日本国民が存在を周知している人物であろう。亡くなった際は、国のトッ

          J-popの捕食者〜秘められたスキャンダルを観て