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第20回 【緊急寄稿】規定に悩む、規制条例。(2)
次に寄稿する条例を用意していたところではあるのですが、とある新聞記事がありましたので、取り急ぎ書いてみたいと思います。
母心・嶋川武秀、史上最多得票で高岡市議に 漫才師との二刀流 ポジティブ条例で地元を元気に
嶋川は政治家としての初仕事に「高岡ポジティブ条例」の制定を掲げた。「一番肌で感じるのが、『昔は良かった』というネガティブな発想。そこで、地元の文句やそこに住む人の悪口は言わないとか、条例にしたいんです。ネガティブな発言があったら『条例違反ですよ』って言える。もし、反対するなら『あなたは違うんですか』と聞ける」。
ネガティブな発言を(例え罰則規定がないとしても)規制するというのは明確な日本国憲法違反となるのではないでしょうか。
日本国憲法
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
当然のことながら、表現の自由は内在的制約のもと保障されるべきものです(表現したことによって他者の権利を侵害するなど、違法行為となる場合はあります)。
地方自治法にも、
第十四条 普通地方公共団体は、法令に違反しない限りにおいて第二条第二項の事務に関し、条例を制定することができる。
ま、そりゃそうだという規定があります。
今後、新人議員の研修等があると思いますが、この議員が法令を正しく理解することを期待します。
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