自己紹介 (本好きな人に100の質問)
前の自己紹介があまりにも古くなってきたのと、このアカウントが読書メインの方向に固まってきたため、更新を兼ねて100の質問をしてみました。
すべて答えるのは疲れるので抜粋します。
1. 1年に何冊程度読みますか?
冊数には全くこだわらないので数えることはないのですが、敢えて言うなら20〜30冊ぐらい。分厚い本が好きで、しかも遅読ですぐ疲れるため時間がかかりますね。でも深く読んでいる自信はあります。
2. 好きなジャンルはなんですか?
純文学。
3. それはどうして?
人生や生きる意味、この世界の成り立ちについて、他の要素を混ぜないで、とことん考え突き詰められるから。純粋に物語の筋を追うのも楽しいです。
4. では、嫌いなジャンルは?
ホラーかな。
グロテスクなものは苦手です。
5. それはどうして?
想像してしまうため。
6. 中学生の時好きだった本は?
シュヴァイツァーや野口英世の伝記を読んでた気がしますね。
7. それはどうして?
親に薦められたから。
8. 好きな男性作家を教えてください。
沢山いるけど、トルストイや三島由紀夫、最近ならカズオ・イシグロあたり。
9. それはどうして?
トルストイ:長い割に描写が分かりやすい。ドストエフスキーよりも、人道面で徹底していて、首尾一貫している。
三島由紀夫:本質を鬼気迫る勢いで追求する姿勢に惹かれる。
カズオ・イシグロ:人道主義とも少し違う優しさを持ちながらも、世界の矛盾を鋭く見つめる洞察力に惹かれる。
10. 好きな女性作家を教えてください。
実はあまり女性作家読んだことないんですよ。ジェンダー的な意味ではなく、本当に『なんとなく、たまたま』です。これから色々読んでいきます。
11. 今までに読んだ本でベスト3を教えてください。
カラマーゾフの兄弟、豊饒の海、クララとお日さま
12. それはどうして?
カラマーゾフの兄弟:ここでこれを挙げるのはあまりにもありふれているが、人生や世の成り立ちの、およそ考えつく全てと言ってもいいほど、多くのことが書かれているため。
豊饒の海:大長編だが、三島由紀夫が人間の内奥を命をかけて探ろうとした、その足跡が辿れるため。
クララとお日さま:作品全体に現在的、近未来的な不穏の暗雲が漂っているが、そこから暖かく照りつける太陽のような優しさと輝きが同時に見られるのが素晴らしい。
13. 漫画は読みますか?
昔『ジョジョの奇妙な冒険』を何度も読みましたね。
いわゆる総合小説の漫画版とも言える、壮大な群像劇だと思います。
14. ミステリーは好きですか?
今はほとんど読まないんですが、小学校のころに学校の図書室で読んだエドガー・アラン・ポーの『黒猫』に、妙に惹かれた記憶が。
15. SFは好きですか?
純文学に偏って生きてきたため、これもまだあまり読んでいません。
しかし、最近になってハヤカワ文庫に興味を持ったため、読む機会が増えると思います。
16. このジャンルで好きな作品をひとつ挙げてください。
『アルジャーノンに花束を』
作中の主人公の文体の変化に斬新で刺激的なものを感じましたね。最後は感動しました。
17. 今流行っている、「ケータイ小説」をどう思いますか?
本自体が電子化しつつあるなかで必然的な、近代文学の流れだと思います。
ただ僕自身は紫外線やブルーライトに敏感、言ってみれば目が弱めなので、残念ながらあまり読めません。
18. ベストセラーには目を通しますか?
あまりそういうのには乗っからないようにしているのですが、最近刊行された『百年の孤独』と『三体』は買いました。世間が読むからではなく、純粋に面白そうだからです。
19. 日本の小説と、海外の小説、どちらをよく読みますか?
昔は日本の小説ばかり読んでいたのですが、最近は海外ですね。
20. それはどうして?
時間あるいは空間的なふるいを乗り越えた作品が好きなため。
もちろん、趣味が合えば日本の現代小説も読みます。
21. 本の登場人物で、「冷静」と言えば誰が浮かびますか?作品名もよろしく。
イワン(カラマーゾフの兄弟):冷静というより、少し冷酷で、インテリであることを鼻にかけて他者を見下している様子を感じました。好きではありませんでしたが、よくいるタイプだと思います。
ただ『大審問官』の逸話は好き。
22. では、「情熱的」といえば?
ドミートリィ(同上):いわゆるウェイ系で、考えるより先に行動してしまうような、僕の苦手なタイプなのですが、情にもろいところに親しみを感じました。
21. 友人に欲しいという人はいますか?それは誰?
アリョーシャ(同上):共感性が高く、色んなことを親身になって聴いてくれそう。一方でそういう彼の人柄にも不完全なところがあって、それが親しみを持てそう。
逆に友達に欲しくないのは西村賢太作品の『北町貫多』
遠くから応援したい、魅力的な人物だけどね。
22. 「このタイトルはすごい!」と思った事はありますか?
『百年の孤独』が筆頭でしょうね。
23. 続編が読みたいと思う作品はありますか?
それはもちろんさっきから書いてるアレでしょう。
作者が故人のために不可能です。
24. 小説・漫画の映像化をどう思いますか?
その作品の雰囲気がしっかり再現されていて、妙に改変されてなければ、いいのではないでしょうか。
25. 今まで映像化した作品で、「これはよかった!」と思うものはありますか?
『ヴィヨンの妻』(太宰治原作の映画):放蕩ぶりや、無頼派を名乗っていながら女性に頼らなければ生きていけないという、太宰の弱さを愛をこめて見つめた良作だと思いました。劇中で、他の太宰の作品や、太宰の生き様自体にもしっかり言及されていて、ポイントが高かったです。
26. 自分で小説、漫画をかいたことはありますか?
昔少し書いてみたのですが、うまくいきませんでした。
27. 文芸誌で、最新の小説をチェックしますか?
文藝春秋は芥川賞作品が乗っているときに買うことがあります。あまり最新は追わないですが、やはりこれだけは気になりますね。
28. 早く単行本になってほしい作品はありますか?
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
面白そうだから。
29. 本を読みたくなるのはどんなとき?
十分に寝て気力体力の回復した朝。
エナジードリンクを飲んだ直後笑
31. 本を読みたくないときはどんなとき?
疲れている時、眠たい時、大きなストレスのあった時
31. 本を読むベストな場所を教えてください。
やっぱり家。集中できるから。
昔はよく通勤電車内で読んでいました。
それでも集中できていた時代が懐かしいです。
32. あなたは本屋派?図書館派?
どちらも好きだけど、あえて言うなら本屋かな。
大事な本は私物として持っておきたいので。
33. 本がこの世からなくなったらどう思いますか?
本は映画やドラマ、アニメ、ゲームなど様々な芸術、あるいはサブカルチャーの源泉だと思うので、芸術面全体で非常に大きな損害が生じると思いますね。
ヒトの認知力や感性にも、悪い影響が出ると思います。
34. インターネットや携帯電話で読める、デジタルな本をどう思いますか?
17で書いたケータイ小説と同じ意見。目の弱さの関係で僕はあまり積極的にはなれないものの、これはやはり時代の必然的な流れだと思います。
35. 装丁が好きな本はありますか?それは何?
すぐ思いついたものではフォークナーの『八月の光』
タイトル通りの清々しい表紙です。
35. 読書友達はいますか?
今のところいませんが、noteやBlueskyに素敵なフォロワーさんが何人もいます。
36. あなたにとって理想の本屋とは?
リアルな本屋そのものが理想の形態。電子書籍やネット通販が一世を風靡していますが、滅びないで欲しいです。
37. 本の内容に萌える事はありますか?
恥ずかしながら時々あります。トルストイ『アンナ・カレーニナ』ではキティの純真さに萌えていました笑
38. あなたは小説・漫画の「オタク」ですか?
その言葉が愛好家を意味するのであれば、『小説オタク』かもしれないですね。一方漫画は最近ほとんど読まないので、『漫画オタク』とは到底言い難いと思います。
39. 無人島に一冊本を持っていけるとしたら何の本にしますか?
カントの『純粋理性批判』を持っていって、自分の中で完全に咀嚼するまで隅々まで読み込みたいです。
40. これからあなたが出版業界(作家含む)に望む事は?
南米作家をもっとたくさん文庫化してください。
他には、ソルジェニーツィンの作品を復刊して欲しいです。
41. ずばり、あなたにとって読書とは?
生涯をかけて自分の認識できる範囲や、思考の幅を広げようとする試み。これによって人生がより豊かになると信じているからです。
抜粋 (本好きな人に100の質問)
終わりまで読んでいただき、ありがとうございました!