面接で逃げ帰ってきた話
これもまた去年の話です。
3日間のパート体験での挫折から、3ヶ月後の話。
ハローワークで手頃な仕事を見つけました。
9時〜15時の陶器作りの会社の事務仕事。入力フォームがあるので、Excelの経験がなくても、入力できればOK。
週5で募集していましたが、週4で希望。
子どもの急な発熱などでの欠勤はOK。
パソコンから離れて10年。Excelは自己流で新規でグラフ作成などの経験がない私でも、これならできるんじゃないか?
電話で対応してくださった方は、とても親身になってくださいました。
久しぶりに職務経歴書を追加するために、
パソコンと向き合いました。履歴書を書きました。
いざ、面接••の前に、職場を見せてくださるといいました。工場見学のように展示された陶器や、制作している場所、実際に事務を行う場所を見せていただきながら、説明を受けました。
「これは••できないな」と思ってしまいました。
まったく無知の陶器という世界。スラスラと説明していただいたときに出てくる言葉の1つ1つが、私の知らないものばかりでした。
ここで働くには、お気軽な気持ちではなくて、
正社員になるくらいの気持ちで、学ばないと難しい。今の私にその気力があるか••?
答えは、ノーでした。
なぜ募集しているかというと、産休に2人入ってしまうから。ということは、分からなくても聞けそうな人がほぼいない状態に数ヶ月後にはなるということ。パートだけどやる事は正社員並み。
昔の自分のように、覚えることができて、自分のことだけ考えて1日生活するのであれば、なんとか•••やれたのかもしれません。
ただその頃は、コロナ禍もあり色々と過敏になっていた上、とにかく不眠とめまいと具合の悪さでボロボロでした。なんとか家事育児をしているのに「腰を気にしない事務なら••入力仕事なら••」なんて甘かったです。
(もちろんやれちゃう人もいます。)
それと、私の五感が「なんかここは違う」と言っていました。
面接の方が面接の前に「ここまで見て聴いてそれでも面接を受けますか?」と聴いてくださいました。一緒にいた方は「受けたいです。」と言ってました。わたしは、「すみません••今の私では、この大変な仕事をやれる自信がありません。辞退させてください」と言いました。
面接の方は、私を見送ってくださり「昨日息子が骨折しちゃって、学校から連絡がありました。育児って大変ですよね」と微笑んでくださいました。
結局、やらなかった体験をまたして、私にできる仕事なんてあるんだろうか。とまた自己肯定を下げまくってしまいました。
一年くらいたって、お友達から私が受けたところはその後も入っては辞めていく人が後をたたないと教えてくれました。
今考えてみれば、私の直感はあっていた••のでしょうか?