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まずは生活防衛資金を貯めよう——投資の第一歩は「守り」から

「パパ、株って買ったほうがいいの?」

ある日、娘が興味津々に聞いてきた。
最近、YouTubeやSNSで「投資しないと損!」なんて話を見たらしい。


「うん、投資はとても大事。でも、その前に**『生活防衛資金』**を準備しないといけないよ。」

「せいかつぼうえい…?」

「生活防衛資金。これは何かあった時、自分の生活を守ってくれる、盾みたいなものさ。」


なぜ生活防衛資金が必要なのか?

投資は資産を増やすための強力な手段。でも、投資にはリスクもある。
だからこそ、先に『守り』を固めることが大事なんだ。

「たとえば、もしパパが仕事を突然クビになったらどうする?」

「えっ!?そんなことあるの?」

「可能性はゼロではないよ。会社の業績が悪くなったり、不景気が来たりとかでね。それに、病気で働けなくなることがあるかもしれない。そうなった時に、お金がなかったらすごく困るよね?」

「うん…」

「だからこそ、万が一のためのお金=生活防衛資金が必要なんだ。」


生活防衛資金はいくら必要?

「じゃあ、どれくらい貯めればいいの?」

最低でも生活費の3〜6ヶ月分、できれば1年分くらいあると安心だよ。」

たとえば、毎月の生活費が30万円なら…

  • 3ヶ月分 → 90万円

  • 6ヶ月分 → 180万円

  • 1年分 → 360万円

「生活防衛資金を貯めていれば、もし仕事がなくなっても、半年〜1年はなんとか生活できる。そうすれば焦らずに次の仕事を探したり、何か新しいことにチャレンジする時間も作れるよね?」

「なるほど…!」

「必要な生活防衛資金は人それぞれ。いくら必要なのか計算するためには、毎月の生活費はしっかり把握しておく必要があるから、家計簿をちゃんと付けておくことが大切だよ!」


生活防衛資金はどこに置いておくべき?

「貯めたお金ってどうするの?」

「これはすぐに使える場所に置いておくのが大事。」

生活防衛資金を置くのに適した場所は…

銀行の普通預金(すぐ引き出せる)
定期預金(少し金利が高いが、すぐには引き出せない)
個人向け国債(少し増えるが、使う時に時間がかかる)

「基本的には、すぐ引き出せるように普通預金口座にお金をいれておくのがオススメだね。」

「株とかに投資しちゃダメなの?」

「ダメとは言わないけど、株は暴落することもあるから、いざという時にお金が減ってる可能性があるんだ。生活防衛資金は『守り』のお金だから、リスクが少なくてすぐに使える場所に置いておくのが大事だよ。」

「ふーん、じゃあ投資はこのお金を貯めてからやるんだね!」

「そういうこと!そもそも投資は長期投資が基本で、お金が増えるまでには時間がかかる。短期的には大きく損をする時期もあるから、お金が貯まっていない状態での投資は精神的にもよくないよ!」


まとめ:お金は『守る』ことから始めよう

投資は資産を増やすために大事だけど、まずは**『守る』ことが最優先**
生活防衛資金をしっかり貯めておけば、突然のトラブルにも焦らずに対応できる。

今日の学び

✅ 生活防衛資金は「いざという時のお金の盾」
✅ 生活費の3〜6ヶ月分、できれば1年分を目安に貯める
✅ 生活防衛資金はすぐに使える場所(銀行など)に置いておく

「じゃあパパ、私もお小遣いで生活防衛資金を貯めたほうがいいの?」

「そうだね!少しずつ貯めて、将来に備えておくことは大切だよ。ただ、どうしても欲しいものがある時は使ってしまってもいいんだよ。貯め続けるだけはつまらないからね!」

「わかったよパパ!ありがとう!」

投資の第一歩は、『守り』を固めることから。
しっかり貯めて、安心して投資を始めよう!

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