![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/158714888/rectangle_large_type_2_a7f6d2514951ca59ce42166a8c1fa7c7.jpeg?width=1200)
カメラのメモリーカードの扱い方について考える
遠征先で撮った写真が危うく消えかけたので、その時の教訓をもとにメモリーカードをうまく扱う方法について書き残しておきます。
経緯
2024.09.28 男鹿水族館GAOにて
この日は9時の開館と同時に水族館に入館し、午前の間に800枚くらいの写真を撮っていました。
午後になってからそれまでに撮った写真を見返してみると、メモリーカードが2枚中1枚認識されておらず見られないことに気がつきました。
(自分が使っているカメラにはメモリーカードが2枚挿せるので、撮影した写真のRAWバージョンとJPEGバージョンをそれぞれ別のカードに記録する設定にしています。そのうちの前者が認識されませんでした。)
![](https://assets.st-note.com/img/1729948315-xItCQzDucmNH21jUXgGEl06b.jpg?width=1200)
カメラの電源を入れ直したり、カードを差し直したりしても状況が改善しないので、カメラに入っていたカードを2枚とも取り出し、どちらも予備で持っていたカードに入れ替えました。
その予備のカードは問題なく動作したので、翌日の夕方まで撮影を続けました。
帰宅後
自宅に戻った後、問題のカードをパソコンに挿してみましたが、やはりカード内の一部のフォルダが見られない状態でした。
ただ、カードの空き容量を見ると数十GB使われているようでしたので、データが書き込めていないわけではなく何らかの形で残っており、それが見えなくなっているだけではないかと思いました。
データそのものが破損していたらデータ復旧業者に頼む必要があるかと思いましたが、自力でなんとかできる可能性がありそうだったので、Sandisk RescuePROというデータ復元ツールの試用版を試してみることにしました。
ソフトの使い方としては、対象のカードを選択し、スキャンを行うとしばらくしてから復元できそうなファイルの一覧が表示されます。
試用版だと一覧を表示するところまでで、正式版であればファイルを選択して復元ができます。
スキャンを行ってみたところ、復元対象ファイルの一覧が表示されました。
また、不思議なことに、スキャンした後に対象のフォルダを見ると800枚中700枚はデータが見られるようになっていました。
原因は全く分かりませんが、とりあえずラッキーと思い別の場所にそれらのファイルをコピーしました。
データ復旧
とはいえ、残りの100枚も復元したいと思い、正式版のツールを使うことにしました。
(同じ写真のJPEGバージョンは別のカードに保存されているので復元しなくてもいいかとも思いましたが、やはり高画質なRAWバージョンも残しておきたいと判断しました。)
RescuePROの正式版は単体購入もできるようですが、Sandiskのメモリーカードの一部製品に付属しており、ちょうど新しいカードも欲しいと考えたのでそれを買うことにしました。
(Sandiskの製品はラインナップが多いのでどれがどれだかわかりづらいですが、「Sandisk SDカード RescuePRO」と検索すれば出てくるかと思います。
また、Sandiskに限らず、他のメーカーのメモリーカードでも似たようなツールが付属しているものはあります。)
そうして、正式版のツールを使って残りのファイルも復元することができました。
ただし、復元したファイルはもともとのカメラ内で付与されたファイル名ではなく「File001.abc」のようなファイル名で保存されます。
JPEGとRAWで同じ写真は同じファイル名を付けないと管理が難しくなってしまうので、100枚分くらいのファイル名を手動で変える作業を行い、結構な手間がかかりました(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1729948349-H176FdGlueoRKDQ2OsbvCNcw.jpg?width=1200)
教訓
今回はデータ復元がうまくいったので結果オーライでしたが、やっておいてよかったことと反省点の両方があったので、教訓として何点か上げたいと思います。
カードは信頼できるものを定期的に取り換えて使う
今回の反省点は、よく考えたら以前にもおかしい動作(カードの中身が一時的に見えなくなる)をした古いカードを使い続けてしまっていたことでした。
その時はフォーマットしなおしたら動作が直ったのでそのままにしてしまっていましたが、本当はこのカードを使うのをやめて別のカードを買うべきだったと思っています。
カードの劣化による問題が起こるようになる前に新しいものへ定期的に買い替えるのが理想ですが、どのくらいのペースで撮るかにもよりますし、いつ買い替えるかはなかなか難しいですね。
常に予備のカードを持っておく
逆に、予備のカードを持っていたのはよかったと思います。
都市部だったら予備のカードを持っていなくても新しいカードを買うことができそうですが、今回は男鹿水族館だったので、新しいカードを購入するのは難しかったです。(最寄りのコンビニまでも車で30分くらいかかりそうですし…。)
ましてや、「GAOに泊まろう」のイベントの1日目の午前のことだったので、秋田市内に戻るのも難しいですし、せっかくのイベントなのにカメラが使えないことになりかねなかったので、予備のカードがあって本当によかったです。
なので上に書いたことと合わせると、「新しいカードを買って、古いほうは予備にする」を定期的に繰り返すことでリスクが軽減できるのだと思います。
(今は出先でこれを書いていますが、予備のカードを持っていないことに気づきました…。)
定期的にバックアップする
あとは、撮った写真は定期的にバックアップする必要があると思っています。
自分は、帰宅した時にいつもパソコンに写真をコピーし、次の外出時にはカードをフォーマットして写真をクリアするようにしています。
なので、カードに何かあっても影響があるのは今回分のデータだけ、ということになります。
メモリーカードは外に持ち出すものなので衝撃や温度変化などの影響を受けやすいというのもあり、メモリーカード内に過去の写真を溜めていくのは危険で、安全な場所にバックアップしておくことが安心につながります。
そのあたりの写真管理のこともそのうち記事にしたいです。