アザラーのためのカメラについて考える Part.2 コンデジと一眼の違い
「アザラーのためのカメラについて考える」の2回目です。
今回はコンパクトデジカメ、一眼レフ、ミラーレス一眼の違いについて考えます。
前回はこちら→
コンパクトデジカメか、一眼か
一般的にはコンパクトデジカメや一眼と言われますが、コンパクトデジカメ=レンズ固定式、一眼=レンズ交換式のことを指します。
(コンパクトと言いつつ、コンデジより小さい一眼や、一眼より大きいコンデジも存在します。)
Part.1で触れた、遠いところの場合と暗いところの場合で比較してみます。
1. アザラシが遠いところにいる場合
一眼の場合は望遠レンズを装着すれば対応できます。
一方、コンパクトデジカメはレンズが交換できないため、搭載されているレンズによります。
5倍ズーム(例えばフルサイズ換算で24-120mm相当など)くらいだと望遠が足りないことが多く、選ぶとしたら前回も触れたとおり300mm相当かそれ以上をカバーしたレンズを搭載したカメラの方が良いかと思います。
2. アザラシが暗いところにいる場合
これも前回書いた内容ですが、暗いところを撮るにはカメラのセンサーの大きさが重要になり、一眼の場合はスマホカメラの3倍~10倍程度のため有利になります。
また、大口径のレンズに交換することで、さらに暗所耐性が高くなります。
(センサーサイズやレンズについては次回以降にもう少し詳しく書こうと思います。)
一方で、コンデジの場合は一部の高級な機種を除くとそれよりも小さいセンサーになり、レンズも小口径のものが多いため、スマホに対する優位性はそれほど高くありません。
コンデジと一眼のどちらを選ぶか
コンデジは基本的には暗いところには向かず、例えば海遊館のモンタレー湾水槽のような場所だと画質が落ちてしまうかと思われます。
それに対して一眼の場合はレンズを交換することでいろいろなシーンにオールラウンドに対応することができるので、様々なタイプのアザラ施設に行かれる方は一眼を選ばれた方が良いかと思います。
なお、コンデジの中には高倍率ズームレンズを搭載したものがあり、中には1000mm以上の望遠を比較的小型なサイズで実現しているネオ一眼と呼ばれるようなタイプもあります。(一眼で1000mmの望遠を実現しようとすると、巨大で高価なレンズを用意しないといけないです。)
こちらも暗いところを撮るのにはあまり向かないですが、屋外施設がメインの方は選択肢に入れてもいいかもしれません。
また、スマホとカメラを分けるメリットとして、カメラ専用機を別に持てばスマホのバッテリーやデータ容量を消費せずに写真や動画を撮れるという点もあります。
そういった意味では、一眼や高倍率ズームのカメラではなくてもカメラ専用機を持つ意義はあるかと思います。
一眼レフか、ミラーレスか
一眼レフというのはフィルムカメラの時代からあった方式で、レンズからの光をファインダーに導くミラーが内蔵されていて、そのファインダーを覗いて撮影するタイプのカメラです。
それに対して、ミラーレスは文字通り一眼レフからミラーを無くしたもので、電子ファインダーや液晶モニターで画を確認する形になります。
2024年現在で、一眼カメラの主流はミラーレスになってきています。
(一眼レフは一部メーカーを除くと3~4年ほど新機種が出ていません。)
また、ミラーレスの方が同等のクラスの一眼レフよりは小型軽量になります。
一方で、一眼レフにもいくつかのメリットがあります。
電池持ちがミラーレスよりも良い(ミラーレスは常にファインダーや液晶モニターに画像を表示しているため電池の消費が多い)
一眼レフは歴史がある分レンズが豊富にあり、ミラーレス用のレンズよりも比較的安価に揃えられる(中古も含む)
現在の主流がミラーレスになってきていることを考えると、これから購入するのであればミラーレスを中心に検討すれば良いかと思います。
今回のまとめ
オールラウンドにアザ活するならばミラーレスを検討するのがお勧めで、ほとんど屋外の施設しか行かないのであれば高倍率ズームを搭載したコンパクトデジカメも選択肢に入るかと思います。
予算とスペックは言うまでもなく重要ですが、持ち運ぶ時のことを考えて重量やサイズ感を確認するのも大事になります。
可能であれば販売店やショールームに足を運び、カメラを実際に手に取ってみたほうが良いと考えています。
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