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生物分類技能検定2級動物部門 2024年度対策

セアカ(@seakasan)といいます。2023年度の生物分類技能検定2級動物部門は過去最低の合格率となりました。テキストもなく対策も難しい検定試験ですが、生物分類技能検定2級動物部門 2024年度対策として『私が今年受けるならば、こんな対策をする』ということを、今年も書いていきたいと思います。

昨年も同じように対策記事を書きましたが、同じことは書かずに新しいことだけ記載しますので、先に昨年の記事をご覧ください


国内希少野生動植物種の追加

今年も国内希少野生動植物種が6種追加されています。

  • 昆虫類2種(ウスオビルリゴキブリ、ベニエリルリゴキブリ)
    もともと日本ではルリゴキブリが知られていましたが、2020年にウスオビルリゴキブリとアカボシルリゴキブリが、2022年にベニエリルリゴキブリが新種と確認されました。そのうちの2種が追加されました。

  • 唇脚類1種(リュウジンオオムカデ)
    こちらも2021年の新種と確認された種になっています。

  • 植物3種(ツクシムレスズメ、ジョウロウラン、コミノヒメウツギ)
    共通問題としては、植物は出題されにくいですが、余裕があれば覚えたいところです。

国内希少野生動植物種一覧(令和6年2月更新)のパンフレット
https://www.env.go.jp/content/000202026.pdf

近年の新種・分類変更

  • 鳥類
    日本鳥類目録第8版の発行に先立ち、掲載種のリストが公開されました。種の分割、種の統合(亜種扱いに変更)、種名の変更などが多くあるので資料の確認が必要です。

  • 両生類・爬虫類
    ゴトウタゴガエルヤンバルトカゲモドキなど、昨年から今年にかけ、新種記載や分類変更があります。こちらも資料の確認が必要です。

  • 昆虫類
    『国内希少野生動植物種の追加』のところに記載したルリゴキブリ類は、それぞれの分布を確認するとよいかもしれません。

時事的なこと

  • 第5次環境省レッドリスト
    次期レッドリストが2024年以降に公表されるそうで、そろそろな気もします。先だって公開されている『レッドリストの手引き』にはカテゴリーと判定基準の変更についても記載があります。

    レッドリストの手引き
    https://www.env.go.jp/content/000046425.pdf

  • マダニ関連 (SFTS関連)
    定番のマダニ関連では、①SFTSの致死率が高いことと、②治療薬がないことで、その危険度から出題が多いと思料しますが、治療薬が承認されたので、良い意味で注目をあびそうです。

  • 緊急指定種
    出題される可能性は低いと思いますが、2024年2月時点で3種が指定されています(4択問題にしやすい気が)。



その他の対策等については、過去の記事をご覧ください。

以上、ご参考になれば幸いです。