6月2日 朝
昨晩からまた調子が悪かった。とりあえず1限の授業にも間に合うように5時に起きて朝ごはんを食べたけれど、やっぱり今日は休むことにした。
父の運転で山道を走っている。青い空に淡い緑の木々、天気が良い。ふと、道路のセンターラインのあたりに、猫ほどの大きさの獣が現れた。父はそれを避けようとハンドルを切る。ハンドルを切ったまま、ガードレールを突き破って、そのまま車は空中に飛び出していった。浮遊感の中、「これは死ぬな〜〜」なんて呑気に考えていた。
目が覚めた。
自室で二度寝をしていたわたしに、母が「仕事行ってくるね」と声を掛けていた。寝惚けながら「行ってらっしゃい」と呟いたのは声に出ていたのか出ていなかったのか。
母が家を出て少ししてから、お手洗いに立った。トイレのドアを開けると、中のフローリングが何故か水浸しになっていた。びっくりしてとりあえずドアを閉める。閉めてそのまま、一度眠ろうと思った。まだ寝惚けていた。
時計を見ると11時を指していた。3限からは行こうかなと薄ら思っていたが、今から準備しても遅刻してしまうので諦めた。ベッドに横になる。
目が覚めた。
自室で二度寝をしていたわたしに、母が「仕事行ってくるね。今日は休むの?」と声を掛けていた。わたしは「まだ調子が戻ってないし、もともと休もうか悩んでたから、口実にしちゃう」と返す。
「もともと」は余計な一言だったけれど、今さっき「3限にも間に合わないから眠ってしまおう」と決めたばかりだったので、口をついて出てしまった。
母は「今日はたくさん寝れば〜」とだけ言って出かけて行った。
今しがた見ていた夢のことを考える。
時計は8時30分を指していた。
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