智積院の名宝
顔が赤く炎症を起こしているので、最近はブラウンのバケットハットをかぶって学校へ行くことが多い。
不健康な額を街中や電車で曝すストレスから開放されるし、フェルト生地で温かいのがとても良い。
帽子は夏用と冬用のひとつずつを持っているが、思っていたよりもかぶる機会が多いから、新しいものを探そうかと思っている。
この帽子をかぶっているとき、恥ずかしながら自分ではスナフキン風だと思っている。
しかし後日、ゼミの散歩企画に帽子をかぶって行って、「ムーミンさん」と呼ばれることになる。そっちかぁ。
サントリー美術館で開催中の「京都・智積院の名宝」を見てきた。
京都・東山に建つ智積院は、空海から始まった真言宗智山派の総本山である。
室町時代に根来山が開かれてから発展し、豊臣秀吉に攻められ、徳川家康により東山の寺院を寄進されて再興した。
現在は全国に3000ある真言宗智山派のトップなのだ、と聞くと、宗派やお寺の序列に詳しくないわたしでもすごいなぁとなる。
長谷川等伯親子が手掛けた障壁画は国宝や重要文化財になっていて、今回の展覧会ではその代表である桜図と楓図を一挙に見られるというのが目玉だった。
金地の壁は華やかだけれど、その上に散りばめられる桜や楓の葉などは繊細に描かれている。
色が剥がれてしまっている部分も多く、歴史の感じられる風貌であった。
当時の絵師の大家といえば狩野永徳で、木の幹を中央にどんと置く力強い画面構成は永徳に倣っているようで、装飾性とも両立している。
ひと部屋の全ての壁が金地であるところを想像すると、やっぱり絢爛な印象が勝つようにも思える。
智積院は学問寺でもあるというので、大きなスローガン的な書や、経典の写しなどもあって面白かった。
近代の再建の折に描かれたという屏風絵は、色使いや幾何学的なモチーフの捉え方が完全に西洋絵画のものでびっくりした。こんな壁画があるのか!
初めて自宅で注射をした。痛い。
薬が注入し終わるまで、自分で注射器を押し当て続けなければならないのが難しい。
この先、刃物を使った自傷行為をすることは無いだろうし、そうであれと思う。自分を刺すのには勇気がいる。
酸辣湯麺を初めて食べた!
酸辣湯の味は初体験だったので、こういうものなのか、という気持ちだった。何にも形容しにくい、とりあえずお酢の味がするとしか言い難いような。
帰ってきたばかりのわたしは、外の寒さのせいで耳がきんと痛んでいたので、とろみのついたスープが食べている間ずっと熱々だったのが最高でした。
溶いた卵もよかった。麺と溶き卵の親和性がそれほど悪くなかったので驚いた。あまりないよね。
また食べたいなぁと思う。
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