【なぞ工具探偵】ワックスリーマー
こんにちは、シーフォースのカミカミです!
さて、今回から新しいコーナーをスタートしたいと思います。
題して
なぞ工具探偵!
弊社で扱っている工具は2万点ほど。
その中には、「コレ何に使うの?」とサッパリ見当のつかない工具がちょこちょこあるんです。
そんな工具たちの謎を解明していこう!というコーナーです。
それでは早速、なぞ工具をチェック!
こちらの工具、何に使うと思いますか?
そう持ちたくなる気持ちはよくわかります。
でも違います。
しっくり馴染みすぎてて納得してしまいそうですが、違います。
これは、指輪の内側を削って内径を大きくしていくための工具です。
「ワックスリーマー」という名前です。
ワックス=ロウソクのロウのような素材
リーマー=穴を拡げる工具のこと
ワックスは削ったり溶かしたりと自由に形成しやすいので、まずワックスを指輪の形に作って、その後に鋳造して金属にする…という製法が一般的です。
さてこのワックスですが、リング用のものはこういう状態で売られています。
これを必要な厚みに切って、形を作っていきます。
穴のサイズは約8号。
直径だと15.4mm。
これより指が大きい人は、穴をもっと拡げないと入りませんね。
そこでワックスリーマーの出番です。
どうやって使うのか、実際に見てみましょう!
職人の使いかけワックスがあったので、これを使います。
糸鋸で必要な分だけ切り取り、断面をヤスリで整えます。
何もしていない状態でサイズを測ってみました。8号ですね。
ではこれを15号まで拡げてみましょう。
リングにワックスリーマーを挿して、内側を削り取るように回していきます。
刃の流れに逆らうように回します。
真上から見るとわかりやすいです。リーマーを反時計回りに回せばいいですね。
フリルみたいな削りカスがどんどん出てきます。
削り過ぎないように、たまにワックスをサイズ棒に入れて確認しましょう。
今13.5号くらい。もう少し!
「15」の文字がぴったり隠れていますね。
つまり今、ちょうど15号です。
直径だと17.7mm。
目的のサイズになりました!
余ったほうのワックスと並べると、穴が大きくなっているのがわかります。
ワックスリーマーとは、様々なサイズのリングを作るための道具なのでした。
謎は解けた!
次回もお楽しみに☆
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