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左利き彫金あるある(前編)単目ヤスリ
こんにちは、シーフォースのカミカミです!
私は左利きなのですが、「ものづくりをする会社で働いている」と人に言うと
「あ~そういう業界って左利き有利そうだもんね!」と言われることがあります。(ちなみに私は職人ではなく、もっぱら紙とパソコンを相手に仕事しています)
確かに、デザインや発想を得意とする左利きの方は多い気がします。
しかし道具を使って作業するとなると、良いことばかりでもないんですよね…
ということで、左利きの職人W氏に愚痴を…じゃなくて話を聞いてみました!
さっそく見ていきましょう!
単目ヤスリの刃がすべる
ヤスリは刃の付け方ごとに名前があり、単目ヤスリはその中の一つです。
この中のうち鬼目・複目・シャリ目は、右手で使っても左手で使っても差はありません。
しかし単目ヤスリは一定の方向に目が並んでいて、これは左手で使うには難しいのです。
単目ヤスリは、このようになっています。
横から見るとこうなってます。
右手で使う場合、右下→左上に向かってヤスリを動かします。
Gifで見てみましょう。
ヤスリの目と力の方向が、90°に近い関係になっていますね。
金属がとてもサクサク削れる良い角度です。
これが左手になると、左下→右上に向かってヤスリを動かすことになります。
ヤスリの目と力の方向が150°くらいの関係にありますね。
これではヤスリの目が金属にしっかり食い込まず、すべってしまいます。
これを解決するには、ヤスリをもっと傾けてこういう動きをしないといけないのですが…
この動き、力が入れづらいんです…
振りかぶってるような無駄に大きな動きになるし。
鬼目ヤスリやダイヤモンドヤスリのように砥粒が均等に配置されているヤスリはいいのですが、単目ヤスリってなかなか左利き用が無いんですよね。
おそらくほとんどの左利きは、単目ヤスリを使わず複目ヤスリを使っているのではないでしょうか?
弊社のW氏はそうしているみたいです。
不便ですね~…