UV硬化樹脂が紫外線で固まる仕組み
こんにちは、シーフォースのカミカミです!
梅雨が明けた瞬間めちゃくちゃ暑いですね…紫外線に気を付けないと。
そういえば紫外線で固まる樹脂(レジン)やインクがありますが、それって一体どうやって固まってるんでしょうか。
弊社でもカラメルUVやUVライトを販売しているし、詳しく仕組みを知りたい!
ということで、色々調べてみました。
UV硬化樹脂の成分
UV硬化樹脂は
・モノマーとオリゴマー
・光重合開始剤
・顔料
・安定剤、フィラー等
の添加剤で作られています。
【モノマーとオリゴマー】
モノマーとは、高分子物質の元となる分子です。
モノマーが数十個集まった(重合)ものがオリゴマー、さらにオリゴマーが重合して高分子化したものをポリマーといいます。
UV硬化樹脂の場合、モノマーと、人工的に作成したオリゴマーを混ぜてあります。
【光重合開始剤】
モノマーやオリゴマーは、ほっといても勝手に重合しません。
重合するにはモノマーたちに刺激を与える必要があるので、光重合開始剤を入れます。
【顔料】
樹脂に色を付けるための色の原料。天然と人工のものがあります。
【安定剤】
光エネルギーを熱エネルギーに変換します。
【フィラー等の添加剤】
樹脂を強化するために添加されます。ガラス繊維や炭素繊維など。
UV硬化樹脂には、上記の成分が含まれています。
紫外線を当てるとどうなるか?
さて、では紫外線を当ててみましょう。
まず、光重合開始剤が反応します。
その火花(ラジカル)にびっくりして、モノマーとオリゴマーが全員を巻き添えにしながらくっつきます。
そしてそのまま個体になっちゃいます。
固体化したこととフィラーの効果によって、強度が大きくなります。
固まった後でも、光重合開始剤は紫外線に対して反応し続けます。
ここで安定剤の出番です。
安定剤は紫外線を受けても火花を散らすことなく、光エネルギーを熱エネルギーに変えて、それ以上の刺激を皆に与えません。
こうしてUV硬化樹脂は固体に変化し、削ったり磨いたりできるようになります。
光による重合反応は可視光線や赤外線でも起きますが、紫外線はエネルギーの密度が高いため、硬化させるという目的では紫外線が主に使用されます
紫外線もすごいですが、それを利用しようと研究した人もすごいですね!