
初めて小中学校集団歯科保健指導をする歯科衛生士さん・養護教諭さんへ
私の仕事遍歴について
私は歯科衛生士40年、そのうち25年間集団歯科保健指導に携わってきました。
卒後初めての指導は保育園で大きな顎模型を持ちみんなで歯磨きをしただけでした。
しかし、その後当時珍しかった予防歯科を取り入れた歯科医院へ就職し、歯科衛生士会の勉強会に参加したり、自分も3人の子育て、経験を積んで25年間試行錯誤で今では確立された内容の濃い指導ができるようになりました。指導本には書かれていない奥深いところまで追求したと思っております。
保育園でのリベンジとしては絵本の読み聞かせやエプロンシアター、自分で作詞作曲演奏(これは前もって録音)したはみがきのうた(幼稚園・保育園)も導入し、その後各メディアにも取り上げていただきました。
個人の開業医に勤めている歯科衛生士さんは集団指導が苦手と聞きます。
なぜかというと、勤務外に行くわけですから当然準備等負担がかかります。
あと、歯科衛生士学校の生徒さんが実習で近隣の小学校に行くことがあるんではないかと。
養護教諭の方も6/4のむし歯予防デーが近づくと保健委員会で何か口腔衛生に関するものをやる先生もいらっしゃるし、外部の講師を頼めなければ先生が各学年の学習指導要綱にあるものを授業する必要があります。
さて、歯科衛生士の方々に。
小学1年生の入学して2か月後の6月あたりだと、まだ漢字も習いたての場合が多くプレゼンの一発目に「1年生はみがき教室」なんて書いたらアウトで「1ねんせい はみがききょうしつ」となります。
授業でも難しい言葉は使えないのです。
25年間コツコツと毎回反省を重ねながら、私の地域では保護者参観なので
保護者の意識も年々高まってきていて質問も高度になってきています。
質問に対する答えをわかっていてわざと聞いてくるというお試しみたいな現象もでてきました。ネットの情報があふれているのでそれが正解ではない時もありますが。
私が住んでる地域は過疎化でとても田舎です。25年前はむし歯が県の基準を超えて大変多い地域でした。まず、10年計画で地域の母親教室、乳幼児健診後の個別指導、保育園幼稚園での集団指導、小中学校の指導、フッ素に関する地域の勉強会など少し協力させていただき、10年後には県レベル下位から脱却することができました。
これは各ご家庭での意識がだいぶ変わったことになります。
私がやってよかったと思ったのは1年生で指導を受けた児童がお母さんになり、保護者として授業参観にきてくださったことで「おかげさまで、自分も子どももむし歯なしでよかったです。」と感謝されたことです。
信じられないかもしれませんがフリーランスになって地域の健診の手伝いに
行ったときにその日の当番の歯科医に自己紹介をしたら「そんなこと君にやってもらうと歯医者は患者が少なくなるだろう」という批判的なお言葉でした。
でも今は時代が違います。
このスキルを誰かに
話は戻りますが私も還暦となりここ何年かコロナの影響で一変してしまいました。教育委員会とも意見が合わず(予算や指導の継続について)
このスキルは私完結なのかと考えるようになり、地域で一緒に活動してくれた歯科衛生士さんに伝えるのが精いっぱい。
私のスキルを日本中の歯科衛生士さんに伝えたいことたくさんありすぎて。
子育て中やお仕事で積極的に休日に勉強会に参加できず、歯科衛生士会に入会していない方も多いのではないでしょうか。過疎地なら尚更です。私もそうでした。
小中学校の指導時期は6月・11月が多いので5月ぐらいから依頼を受け始めます。いつ依頼されてもいいように準備を始めませんか?
私もここに掲載するのですから今一度自分でも見直して最高のものとしてアップしたいと思います。
これで少しでもお役に立てれば幸いですし、もっとパワーアップしてご自分の指導に自信を持って臨んでほしいのです。ご自分の地域の特性もあるかと思います。
実際、歯科衛生士学校の歯科保健指導の講師としてお声がかかった経験もあります。
たぶんですね、極めるために作詞作曲までした歯科衛生士は他にいないかもしれません。
次回から具体的な各学年の詳細な指導内容などを掲載いたします。
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