カクノ アイドロッパー式
久しぶり…ではないですね。昨日、つぶやき機能にて
と発言したのですが、まさかの何もせずともやる気が出てきました。
と、言うわけで今回はカクノの''アイドロッパー式''を紹介しようと思います。
カクノは文房具好きなら知っている人も多いと思いますので、目次から自分の読みたいところまで飛ばしちゃってください。
カクノとは
カクノはPilotから発売されている、比較的安価で買える万年筆です。値段は1000円。
カクノのコンセプトとしては、''子供向け万年筆''。
なんとも現代には刺さらなさそうな気がします。
まぁここで紹介しているということで、当然ヒットしたのですが、まさかの大人にも深く刺さることになります。
なぜヒットしたのか
ざっくり箇条書きにしてみると、
書き味がいい
コスパが優れている
デザインがいい
この3つがヒットした理由だと思います。
僕が実際に手にしてみて、まず思ったことは、書き味の良さでした。
ヌラヌラとかサラサラではなく、サリサリとした書き心地で、インクフローも良く、ある程度左右に傾けても筆記が出来て、弱点が無いなと感じました。
それもそのはずです。同じパイロットが生産している、ライティブやコクーンと同じニブが使用されているからです。それの何が凄いかというと、ライティブは2000円で、コクーンは3000円という値段設定になっている為、ライティブならばカクノの2倍、コクーンならば3倍の値段になり、非常にコストパフォーマンスが優れていることがわかりますね。
この圧倒的なコストパフォーマンスにより、海外でもやっていける程の力を発揮しています。
カクノの良い点としてもうひとつ、デザインの良さが挙げられるのですが、カクノは基本的に角張っておらず、丸みを帯びたボディーになっていて、かわいいです。流石子供向け。
そしてカラーの展開も多く、透明軸から黒や白等のカラーバリエーションも優れています。
さて、カクノを紹介するだけで900文字近く書いたのですが、まだまだいきます。
アイドロッパー式とは
アイドロッパー式とは、軸に直接インクを入れるインクの充填法の1つで、大体は前回の記事で紹介した、PENBBS 494のインクの充填法と同じなのです。
これから、PENBBS 494がいっぱい出てくるので、ここではPBS 494と略させて頂きます。
PBS 494の吸入式との違いとしては、インクの入れ方です。PBS 494のインクの入れ方は、軸の後ろの部分を回し、軸全体が1つのコンバーターの様な役割をして、インクを軸に入れるのですが、アイドロッパー式は吸入式とは違い、インクを入れる際に、スポイトやシリンジと言われる、注射器の様な物を使用してインクを軸に入れます。
これのメリットとしては、コンバーターの様にインクを吸入するための機構が必要ない為、インクがより多く入ります。
デメリットとしては、先程のスポイトやシリンジ等のインクを入れる為の道具が必要になるという点です。
どちらもインクを直接軸に入れるので、コンバーターに入っているインクを眺めるよりも、より綺麗にインクが見えます。
やっぱり綺麗ですね。これを夕日に当てるとすごい綺麗で、いつまでも見ていられそうです。
やっと本題です。少し疲れましたが頑張ります。
カクノのアイドロッパー式の作り方
まず必要な物として、
カクノ
UVレジン(接着剤でも代用可)
グリス
この3つが必要になります。
まずカクノ。これが無いと始まりません。
次にUVレジン。
カクノの軸の穴を塞ぎます。
最後にグリス。
グリスは潤滑剤みたいなもので、ミニ四駆をやっている人なら聞き馴染みがあると思います。自分は、父の影響で一時期ミニ四駆にハマっていました。
手順
まず、カクノの軸の後ろについている穴を塞ぎます。
これを塞がないと、インクが出てきてまともに使えないので。
この黒マルで囲った部分です。自分はもう加工済みなのですが、加工前はここに穴が開いているはずです。
ここにUVレジンを垂らして、穴を塞ぎます。
この時に、多めに付けるのがコツです。
UVレジンを垂らし、穴が塞げたなと思ったら、日光に30分くらい当てましょう。
硬化ライトの様な、UVレジンを早く固めるような物があれば、30秒ぐらい大丈夫です。
固まったのを確認したら、まず水を入れてみましょう。これで液体が漏れないか確認します。
もし漏れてしまったら、もう少しUVレジンをつけてみたりしてください。
液体が漏れないのを確認したら、次にグリスを軸の接合部分に塗ります。
この黒マルの部分にグリスを塗ります。どちら側に塗っても構いません。このネジ山に塗れれば何でもいいです。
自分はペンの形をしためっちゃ便利なやつがあったのでこれを使いました。
グリスを塗り終われば完成です。
完成!!
好きなインクを入れて、接合部をキツめに締めましょう。インクが漏れる危険性を減らす為ですね。
ここで保険をかけときます笑
もしこれを持ち歩いたりして、インク漏れが起きた場合、自分には責任が取れないのでそこはご了承下さい。
どうでしたか。案外簡単に作れるので、是非やってみてください。透明軸のアイドロッパー、とても綺麗でおすすめです。
それでは。
恒例のおまけ。
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