失神について

本夜はこのテーマを学びます!
僕も詳しいわけではないので、少し自論も入ってますが、ぜひ参考にしてみて下さい。

まず失神は、一過性に回復する意識消失発作のこと。これが遷延する意識障害との違いで、意識障害の鑑別はまずABC評価と低血糖の除外、そしてAIUEOTIPSでした。

失神で大事なことは、心原性か非心原性か。心原性であれば圧倒的に予後不良ですので、これをしっかり鑑別することが大切です。心原性は大きく機能性疾患である不整脈と、器質的疾患に大別されます。不整脈は心電図で捉えられることもありますが、発作性のものであれば正常波に回復してるかもしれません。その場合は眼前暗黒感や動悸などといった症状を聴取して、ホルターを検討するのも良いと思います。器質的なものは弁疾患や解離、肺塞栓(エンボリ)など。エコーで分かりますが、意外に怖いのがエンボリです。エンボリの症状って、疑わないとわからない疾患で、呼吸困難や酸素化低下以外でも注意が必要です。とはいえ、解離もエンボリもエコーだけで否定するのは中々難しく、採血や造影が必要なケースも多く、開業医で判断するのは難しい気もします。もし開業医の方で、これらを鑑別する良い方法があれば、ぜひ教えて下さい!(メアドは記事の最後に書いてます)

続いて、非心原性は簡単です!神経調節性、起立性低血圧、薬剤性です。神経調節性はよくある迷走神経反射のことで、エピソードから鑑別しやすいです。薬剤性と起立性は一緒にされている教科書もあるかも?まあ、薬剤性はどんな徴候にも付き物。降圧薬の服用は必ずチェックしましょう。

非心原性はそこまで大切ではないので、さらっと解説してみました。

今の所失神で痛い目は見ていないですが、いつか見逃すのではないかとヒヤヒヤします。そんな時こそ、こまめに見直すことが大切なのかも。

てことで、おやすみなさい!

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